不良少女は道化師 (ページ41)

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第３１幕　情報屋の少年ページ41

奥に這入れば、一人の少年が立っている。

(国「守備はどうだ、情報屋。」

(？「イヨオ眼鏡。今日も手帳の言成かい？」

(国「非合法伝蔵が探偵社に偉そうな口を訊いても良いのか？御前が逮捕されれば亡き御父上が泣くぞ。」

(？「父上の話は出すんじゃねぇよ。」

　
(？「それより遅刻だぜ？珍しいじゃん。何だ、コレと逢引？」

少年が小指を立てて若気る。

(国「違う。逢引とは決められた女性とするものだ。そして、結婚は６年後と、この手帳に書いてある。」

(敦「えｯ！？国木田さん、結婚を決めている女性が居るんですか？」

敦は驚き国木田に問い掛けた。

(国「それが出来るのは4年後だ。」

(敦「えぇ～。」

(？「こいつは新人か？」

少年は敦が気になったようだ。
　
(敦「中島敦です。」

(六蔵「己等は田口六蔵。情報屋だ。金次第で調べられない事はねぇぜ？ンで？包帯の後ろにいる子は？」

玲は太宰の後ろから出てきて、

(貴「黒月玲。宜しく。」

(六蔵「へぇ、結構、可愛いじゃん？何？この子と逢引してた？」

(国「違うと云っているだろう。それで？垂れ込みの主が誰か判ったのか？」

六蔵は顔を少し歪め、

(六蔵「蒼の使徒。」

と答えた。

(国「何？」

(六蔵「サーバーにデータが残ってた。後は誘拐事件被害者の写真くらいだなあ。でも、そいつは悪者じゃねぇんだろう？犯人のアジトを教えてくれた訳だし？」

(貴「蓋を開けたら、誘拐犯の一味でしたとかだったら？」

玲が口を開いた。

(国「蒼の使徒か。引き続き、調査を頼みたい。」

(六蔵「気が向いたらな。己等は熱帯魚の世話で忙しい。」

第３１幕fin

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すみませんｯ！

六蔵が太宰さんの事なんて呼ぶのか判んないので

取り敢えず、包帯にしておきました。