虹がつなぐ (ページ10)

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大毅「ほい、お待たせ」

「ありがとな

A、あったかいののっけるで」

ゆっくりと目を覆うようにのった腕を避けたタイミングでほっかほかのタオルをのせてあげた

A「ん、きもち､､､大毅くんありがと」

大毅「おう、ええよ、ゆっくりでええからリビングで待っとるな」

そう言ってAの頭をさりげなく撫でた大毅は部屋を後にした

なんや、この兄妹

ほんま朝から尊いわ､､､

って親バカしとる場合やないわ

「A、そのままでいいからバイタルとらせてな」

Aの病気は毎日の微々たる変化も見逃せなくて、継続的な管理が必要なため毎日朝と夜には数値を測定して専用の記録ノートにつけている

夜は自分でやってることが多いけど朝はこんな感じやし、とにかく時間がないから大抵の朝はおれが担当

とりあえずベットで測れる体温や血圧とかはこの場で測定

「ん、熱もないし、血圧も許容範囲やな

めまいは？一回目ぇ開けてみ？」

A「ん、もうへーき」

「よかった、じゃあ顔洗って体重測ったらご飯な」

毎朝言われてることだからか鬱陶しそうに返事をされた、まったく､､思春期やな

そんなことを考えながらゆっくりと立ち上がったAの立位が安定してるか見届けてから部屋を出た

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