虹がつなぐ (ページ15)

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“ただいまー”

今日も無事に平和な1日を終えて帰宅

大毅「あ、おかえり」

望「あれ？大毅、今日早いんやな」

私たちが一番乗りだと思っていたらすでに家にはリラックスモードの大毅くんの姿が

大毅「今日は午後の講義ない日やねん」

大学生のスケジュールはなんだか難しい

適当にふーんと返して、手を洗ってからリビングへ

まあ正確にはリビングを通り抜けてのんと私の部屋に荷物を置いて制服から部屋着に着替える

私は明日の学校の準備は先に済ませる派だからそれも済ませてから再びリビングに戻るのがいつもの流れ

大毅「A、弁当は？洗っちゃうから出して」

「え、自分でやるからええよ」

大毅「ええから、はよ出して」

ちなみに学校へ行く日は毎日お弁当を持っていく

学食は私の塩分制限だとどうやらアウトらしく、コンビニご飯ももってのほかで消去法でお弁当

まあ望も一緒にお弁当だし、周りにもたくさんいるからなんとも思ってないけど

ほとんどは大毅くんが作ってくれるんやけどたまーに流星くんが作ってくれる日も､､うん、ほんとに稀にある

淳太くんは仕事とか外でのことは完璧だけど家の中のことはまるでダメだからこれは対象外

兄弟曰く、淳太くんのご飯を毎日食べたら早死にするらしい

だから基本的に中間家の食事は大毅くんを中心に兄妹で日替わりで作っている

「じゃあAが今日ご飯作る！」

と意気込んでキッチンに立ったのに､､

望「え、あかん

今日あなたしんどそうだしお昼も完食できてないんだから休憩してなさい」

部屋からようやく出てきた望が放った急な暴露によって大毅くんの鋭い目つきがこちらに向いてしまった

大毅「え、弁当箱からっぽやんか

望、お前どんくらい手伝った？」

そう、私が残してしまっても望が食べてくれるから言われなければバレないけれど思っていたけどやっぱりバレた

望「えっと、ご飯3分の1とおかず一口ずつとか」

大毅「もぉ、お嬢さん、この量は食べれないとあかんて

夜ご飯はおれらでやるから一旦昼寝してき」

私以外の2人が結託してしまったからもう逃げる術はなくて､､

仕方がないから言われてみれば少しだるい体に正直に仮眠をとることにした

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