バボちゃんの中の人系女子。

Episode 9 ページ9

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「だ、大丈夫...！？」



小野寺さんが下敷きになってしまった、



ことは無く。

私が下敷きにしているのは、床である。

要するに、着ぐるみなので感覚が鈍って小野寺さんの背中ではなく床にダイブ。


いや、痛くない。
痛くないんだけども。




...視線が、痛い。


ザワザワとギャラリーがざわめく。

うん、とっても恥ずかしい！！！！！！



「ねぇ、平気？」


あまりの恥ずかしさに気を失っていると、心配そうに小野寺さんに覗き込まれる。


『(平気です！！！)』


寝そべったまま頷くと、くの字運動を繰り返してるみたいでさらに恥ずかしい。




「...じゃなくて、中の子。怪我はない？」


『え、』



やばい、思わず声が出てしまった。

小野寺さんが小声で発した言葉。

小野寺さんは私自身の心配をしてくれてたらしい。



『ほ、ほんとに平気です...！』


小声で返す。うっわ、至近距離すぎる恥ずかしい。



「そっか、よかった。起きれる？」


『す、すみませ、起きれません...』


私の言葉を聞いた小野寺さんは頷くと、立ち上がって私を起こしてくれた。



『(ありがとうございます！！！)』


ペコペコとお礼する。


「なんてことないよ」


ストレッチを終えた小野寺さんは、ヒラヒラと手を振って去っていった。





...何今の、かっこいい(感涙)









「バボちゃん大丈夫すか！？」


オウ、西田少年、さっきぶりだな。


『(平気だよ！)』


バッと両手を広げる。

バボちゃん、動きのレパートリー絞られるから難しいなあ。




「これはぎゅーじゃないすよね！大丈夫ならよかったです！」


何、可愛いかよ西田少年...



「西田ストレッチ終わったの？」


「ァ゛、祐希さん ...まだっす」



「祐希さん」に冷静に声をかけられた西田さんは、寂しそうに戻って行った。


「祐希さん」容赦ないなあ。






.









でも。でもだ。



私は忘れていない。



そして諦めてもいないぞ、









...キャプテン。







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15000hit超えてびっくり。
お気に入りも一日で自己ベスト更新でっせ

男子バレー人気ですね〜！

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