外交補佐官兼＿＿の成れの果て【d!】

＜奮わぬ実力＞ ページ2

ある日。

シュヴァイン様から頂いた書類も終わり、暇をしていた所、ボンベ様に訓練に誘われた。

面倒だったが情報収集の為にも、しょうがなく行く事にした。





訓練場に着くと、隊員の皆さんが挨拶をしてくる。

こういうのはやはり、性には合わない。

憶測だが、ヘンリー様はコレ好きそう。




それを適当に躱し、ボンベ様の方に行く。


『ボンベ様。』

zm「おー!来たんか!!」

『正直男だらけの汗臭くむさ苦しい空間に行きたくは無かったのですが、此方にも事情が御座いまして。』


そう言うが、ボンベ様は適当に返す。


zm「そーかそーか!!で、今日は誰と殺るん？？」

『何故私が毎日人を殺めているみたいに仰るのですか。』

zm「え？ちゃうん？？」

『貴方は私の何を見ているのですか。』

zm「んー,,,。総統殺した所とか、総統殺した所とか、総統殺した所とか,,,。」

『私そこまで総統様殺してません。』

zm「え？せやったっけ？」


澄ました顔でそう言うボンベ様に溜息が出る。


『その話はもういいです。 訓練,,,どうしますか。』

zm「ん？混ざる？それとも俺と殺る？」


どちらの選択肢も死刑宣告では。

隊員達の訓練に交ざる→辛すぎてボコボコにされて死ぬ。

ボンベ様と殺り合う→普通に死ぬ。


『見学のみでは駄目ですか。』

zm「おん!」


音符が付きそうな程明るい声で言い放ったボンベ様。

そんな彼に何時もは湧かない様な殺意が湧く。


『では、隊員達の訓練に所々混ざらせて頂きます。』

zm「所々じゃアカンやろ。」

『所々でないと、明日の仕事に支障が出ます。

明日の仕事を、ボンベ様が代わってくれるなら、別ですが。』

zm「んぐッ,,,,。しゃあねぇなぁ,,,。極力出ろよ。」


苦しそうな声を出した後、ボンベ様はそう言い、何処かに行ってしまった。






コレにより、仕事が捗る。





スパイ探し等、自分の仕事ではないと蹴ろうとも思ったが、金を積まれればやらない意外に術は無いだろう。





嗚呼、裏切者。









早く出て来ておくれ。












私の体力が持つ間に。

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