【文スト】森鴎外を攻略します。

首領30話 ページ31

貴女side



『あんたがｯ両親と弟！！！』



森「…(これがあのスモークによって出される症状か)」



なんで何も言わないの？
憎いのに…憎いはずなのに



『どうしてこんなに胸が苦しいの！？』



森「松尾君、君はメモリースモークという煙を吸わさられ親しい者しかでないあることないことをなんでも悪夢に変えてしまうというものを浴びたんだ
君の過去は知っているだが、これだけは言わせてくれないだろうか、私は君の家族を殺してない」




【嘘よ…そんなの嘘


言い逃れに過ぎない調子いいことを言って逃れようしてるだけ】



そうだ、そうに決まってる



『私は騙されない…決して、

また私をどん底に落とす気ねっ！！』


そういい
私は森にメスを向けた



森「松尾君…ｯ」



メスを持つ手が震える
部下や医師はきれたのに




『貴方が憎い！！！腹立たしいのよ！

そして、
貴方の事をこんなにも好きになってしまった私が憎い！！！！』泣



好きじゃなかったら
今頃もう刺してる


なのに、憎いのに


【殺せして！！ママ達の仇を取って！】



仇を取らなきゃ



『ｯ……殺してやるっ』




森「松尾君…気づいてくれ、君は煙のせいでそうなっている、私を信じてくれないかい？」




『嘘よ！…そんな、…家族を失ったのよ！

忘れようとした記憶をｯ呼び戻された！
大切な者達を失った私の気持ちなんてｯ』



ザシュッ


森「くっ」




『貴方には分からない！！！』


涙が止まらないせいで前がよく見えない
頬をかすっただけだ


刺さらなくて悔しいはずなのに
頬だけですんで安心してる私がいる


メスを握るのが怖い
離したいのに離せない


違う！！！！！！殺さなきゃ！



森「私を信じてくれ」



さっきからそればかりで
何もしてこない

言葉だけいえば信じてくれると思っているの？



もう訳分からない



『ｯｯ！うわぁぁぁぁぁあ！』




私は両手でメスを握りしめ
大きく振りかざした

避けて、避けないと当たってしまうｯ




でももう、止まらないｯ




避けて、避けて




『避けてぇぇぇえええ！！！！』泣




森「ｯｯｯｯ！」



ザシュッ





あ、…



私…




エリス「リンタロウ！！」汗




森「カフｯ…」





『あ、…あぁ…いや、わたしｯ」



ﾀﾀﾀﾀﾀｯ



その場を逃げるように私は走った
居れなかった、居たくなかった…



【あーあ、死んじゃったねあの人】



【信じやすい可愛いA】



【苦しみながら、死ね】

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