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「このまま暫く休養するのもありなんじゃないですか?」
「え…」
「この事件の火が一般人から消え去るまで、ゆっくり過ごすのは如何でしょう。
現に、貴女は休んだほうがいい。
10日も眠る程ストレスが溜まってたんでしょう?」
…事実は否定できない。
私は疲れててもムカついててもヘラヘラしちゃうような人間だから、自分でも気づかなかったんだと思う。
身体がこんなに馬鹿正直に睡眠を必要としているとは思わなかった。
「…考えておきます。
でも!役者としては一刻も早く復帰したいんですよね」
演技をしたい。大舞台で、カメラの前でみんなに私の演技を見せたい!
演技だけは一人前の自信があるのだ。
「…そうですか。
まぁさっきのはただの建前です。
本音は、貴女とまだゆっくりお話ししたいから、と理由のもあります」
「_____________はい…?」
「ですから、貴女とあの場所であの家で顔を合わせたいんです」
な、な、な!?
「い、一緒に住んでるわけじゃないのによくそんな恥ずかしげもなく…!」
声が震え、若干頬が赤くなってる!沖矢さんのせいだ!沖矢さんのせいだぁぁ!!
「ふふっ、確かにそうですね。冗談です。気にしないでください」
はぁ!?
くすくすと笑う目の前の彼。…なんか、敗北感。
「いい歳こいたおばさんにそんな…大人をからかわないでください…」
「まだおばさんじゃないですよ。Aさんはこれからもずっと綺麗です」
そう言いながら髪をひと束、唇に当てる沖矢さん。
「_____________ッ!!!」
え、なにこれ。
照れくさい。すごく、胸が熱い。
「あ、そうそう。今のは冗談じゃないですよ?」
ポカーンとしている私をまたクスクスと微笑みながら、沖矢さんは退室した。
………あの人絶対、経験数多だ……。
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明里香(プロフ) - 17話に誤字がありました。「ぶつかったみますたいで」ではなく、「ぶつかったみたいで」です。 (2019年6月3日 13時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 9話に名前変換出来ていない箇所がありました。 (2019年6月3日 11時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
新玲乃音元iqqvyuu(プロフ) - しのはらさん» え?え?何か……警察組が……!! 続き頑張って下さい。 (2019年4月28日 20時) (レス) id: d271bd57c6 (このIDを非表示/違反報告)
しのはら(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» 貴方のコメントを返信したあと「それもいいんじゃないか…?」と思い急遽変えさせていただきました!ありがとうございました! (2019年4月28日 7時) (レス) id: 7f2dfd99c3 (このIDを非表示/違反報告)
しのはら(プロフ) - 新玲乃音元iqqvyuuさん» 回想など降谷零sideでは出ると思います。ありがとうございます! (2019年4月27日 21時) (レス) id: 7f2dfd99c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しのはら | 作成日時:2019年4月6日 22時