降谷姉の弟に会えない日々【降谷零】

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コナンside



「……ん」



「やぁコナンくん、起きたかい？」



この声…



「昴さん？…え、なんで」



「丁度あの子に来た信号を聞き取ってね。裏口からコッソリ潜入してみれば途中の階段で坊やがほっぽり出されてるから拾ったというわけさ」



そうか…俺電流流された後あの場から投げ捨てられたのか。

電流で気絶してたから全く気づかなかった…,




「そっか…ありがとう昴さん」



「礼には及ばない、一先ず先にこのテロ集団をどうにかしよう」




「警察は…？」




「下にもう着いている。だが人質がいるせいで突破できずにいる」



どうする…どうする！！



「何かテロ犯を紛らわせるような…隙が作れれば！」



「あぁ、だがどうやって…」



「沖矢さんとコナンくん…？」



えっ、
横を向くと、そこにいたのはヨロヨロとフラついたAさんの姿だった。


_____________
Aside



「Aお姉さん！無事だったんだね！」



「何故あなたが…」



「まぁね…どうやらこのテロ、私のストーカーが起こしたものみたいで…

私だけ別室にいたんです」



そう言った瞬間沖矢さんが私の肩を鷲掴んだ。急だったので驚いてつい「痛っ」と口に出す。




「何もされませんでしたか」



その細い目はやけに真剣で、早く言えと命令しているようだった。ぶっちゃけ怖い…



「えっと…手紙と同様の言葉を言われて…キスされそうに…
あれ、変なの…
ちょっと疲れまし___た________________」



私の体は肩を掴んでいる沖矢さんの方へ傾き崩れていった。

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