降谷姉の弟に会えない日々【降谷零】

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「ま、その話は置いといて。

Aさん。貴女ストーカーされてますか？」



あ、やっぱりバレてる。



「はい…活動休止もその件が原因で。

私の心が強くなくて、ファンの方の気持ちを汲めれば良かったんですけど…」



さすがにあの人は受け入れられない。
ある時人の過度な好意は相手に恐怖を与える。
私は今回それを受け入れられなかった。

…心が狭いのか？あれ？私が悪いのか…？



「貴女の言葉は間違っています」



「え？」



「貴女は何も悪くない。過度な好意を持つファンの気持ちを考え、かつまだストーカーに対して謎の罪悪感があるようですが、きっぱり捨ててください。
相手側に非があるのなら、そんな方の気持ちなど汲まなくていい。捨ててしまえ。」



「いや、あの…」



いきなり喋り出したから少し驚いた。真剣に考えてくれてるのかな。ついさっきあったご近所さんのことを。



「…色々話してしまいましたがつまるところ、自分に責任を感じなくてもいいと言うことを伝えたいんです」



「………そう、ですか」



きっぱり捨てるなら捨てる。


確かにそうだ。
何を一瞬迷ってしまったんだろう…



「ありがとうございます。なんかスッキリしました。
他の人にはこの件を言いづらくて…」



あ、毛利さんは別です。



「安心してください。しっかり家まで護衛します。
ですが、そのために一回巻きましょうか。ストーカー」



「え、え！？」



いつのまにかスーパーの袋をとられ、腕を掴まれた。

……畜生イケメンかよ。

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