降谷姉の弟に会えない日々【降谷零】

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幼い頃、こんな質問をした。




零くんのなりたいものってなに？



「警察官！にっぽんを守る！」


その表情が今でも忘れられない。
和かな笑顔で、でも目は真剣で。弱7歳とは思えないほど決意ある顔だったからだ。


「零くんならなれるよ！絶対！」


大丈夫、零くんなら大丈夫！！

私が嬉しそうにエールを送っているのを見て少し不思議そうに首を傾げた目の前の男の子はすぐに笑顔になって、


「うん！お姉ちゃんも、お母さんもお父さんも、家族のいるにっぽんをぜっったい守る！！」



_____



「………ん」


もう朝か…。
とっても幸せな夢だった！
零くんの夢を見るのは本当に久しぶりだ。
最後にあったのは零くんが22歳、私が24歳の時だ。7年前である。
大学卒業祝いで私がサプライズで東都大学にお忍びでいったのだ。
もちろん変装をして！
零くんと一緒に写真を撮って、お祝いにちょっとばかし奮発して買った日本酒とセロリの漬物をプレゼントした。嬉しそうに「ありがとう姉さん」と言われたのをよく覚えてる。

正直不安だったが、彼の反応を見て日本酒とセロリの漬物にしてよかった、心の底から思った。

と、朝から回想をしすぎた。

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