遠い昔の婚姻届【文スト】

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太宰はそのあと去っていった。
結局私に何を言いたかったのかな…



「なんで記憶抜けてんの…」



はぁー…と海を眺めながらため息をついた。

はっきり言うが全くと言っていいほどポートマフィアに囚われていた記憶なんてない。

私には兄が1人いて妹や弟がたくさんいて、お父さんがいて…

楽しかった。ただただ幸せだった。



思えば私は中学校に通ってない。

なんで今まで不思議に思わなかったのだろう。



「お兄ちゃん…」



どこ行っちゃったの。
妹も弟もどこ行っちゃったの。

お父さんの美味しいカレーが食べたい。






…今日は帰ろう。

太宰さんに聞いてでも、聞き出さなきゃ。








__________

ここまで分かっている主人公設定

A
武装探偵社員。
現在19歳。
太宰と婚約届を書いた年は15歳。
家族といた記憶があるのは13歳まで。
13歳からの記憶が抜けている。

まぁ太宰のことは恋愛的に好きだが気づいてない。


太宰治

ポートマフィア時代になぜAが囚われていたかを知っている。
キーマン。



Aの家族

4年前にお世話になっていた人たち。

全員他界。

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