落とす 2【津田健次郎】

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あとから聞いたけどご飯を食べたりする仲だったらしい

ようするにあれか

飲み会か

なんかスッキリ

でもどこか




変な…



津田:「外は寒いっすねーーー」
貴方:「うぅ、寒い」

あの後どこかお食事でも？ということで二人で歩いてます


凄いね私

1年間何があってどうしたらこんな仲良くなってるんだろうか

津田さん何食べるのかなぁ

少しだけワクワク

そして1年間の私ありがと！

歩いていてふと津田さんのマフラーに目がいった


…似合ってるなぁ

貴方:「マフラー」

津田:「ん？」

貴方:「似合ってますね。あれですか？
彼女さんとか友人ですか？」


話の話題を広げようと思いそう聞くと津田さんはマフラーに触れフッと笑っていた

…余程大切なのかな

津田さんは1度間を置くと歩きながら答えた

津田:「これね、俺の彼女さんから」

貴方:「え！？津田さん彼女さんいるんですか？！」

津田:「うん。
可愛いやつでさ甘えるの下手くそでいつまでも敬語で、でも律儀だな。
人がいない間に料理作ってくれてたり部屋掃除してたり

…今も」


貴方:「おぉ、惚れてますねーー津田さん。

その彼女さん幸せですね。」

そう言って返すと隣に津田さんがいないことに気づいた

ん？


後ろを振り向くと立ち止まって下を向いていた

…どうしたんだろ

駆け寄ってみると津田さんは右手で顔を隠して左手で私を阻止していた

津田:「来たらダメだぞ。

俺どうにかなりそうだから」

貴方:「え、でも」

津田:「いいから」



涙声でそう言う津田さんを始めてみた

私は左手を目の前に何も出来ずただ立ち止まって
泣き止むまで待つしかなかった


泣き止んでから歩いて店に行ったが

多分だけど彼女さんと別れたのかな？
だから泣いて

でも

津田:「退院祝いだと思って食べていいぞ。」

貴方:「え、あ、はい」

普通だし


津田さん…よめません

これは仕方が無いのかな



貴方:「…あの」

津田:「ん？」

貴方:「…私って彼氏さんがいたんですか？」

津田:「…………ん？」


あ、津田さんの箸を動かす手が止まったし

あってるのか


貴方:「…相手の方に報告してなくて
記憶が無いと。

それで謝りたいと思ってるんです」

津田:「…彼氏さん怒らないって言うと思うぞ？」

貴方:「いや、言わないと…悲しませてると思うので。言わないと

自分が後悔しそうで。その人は…私のこと愛してると思うから」

そう言うと机がガタンと音を鳴らした

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