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夕方になり
窓の外が暗くなってきた
…俺の目大丈夫か?
多分腫れてるな
やばいなここまで泣くと
…ちょっと売店でも行ってお茶を買ってくるか
そう思い病室のドアを開け廊下に出ようとしたら目の前に2人の少年とその子達の母親がいた
……ん?
すると1人の女性が俺に気づき頭を下げてきた
女性:「この度は…」
津田:「え、あ、頭を上げてください」
女性:「いいえ、…親の責任です」
津田:「……子供さん達が無事で良かった…と彼女は言うと思います」
こういう時なんて言えばいいのか
そう思いながら言葉を声に出していると1人の子供が涙を堪えながら俺の腕を引っ張ってきた
津田:「っえ」
子供:「俺がいけないんだ!
俺が…早く来いって言わなければ。だから!俺が悪いんだ!」
何が起きたのか俺には分からない
あの時居なかったから
でも
津田:「…生きてて良かったよ」
そう言って俺は少年の頭に触れていた
多分…怒るのもだけど
津田:「車も一時停止してなかったらしい。
そうなると誰が悪いとか決めれない。
……逆に俺もだけど助けてくれた女性の人は
生きててくれたことに良かったって安堵するかも」
そう伝えると子供達2人は泣き出していた
A、早く起きてくれ
あとは…起きてくれるだけでいいんだ
その子達が泣くのを見て自然と自分も涙が流れていた。
看護師:「狭山さん、足を両足骨折してるので車椅子が少し必要かもしれませんね。
後は右手も
それと体に打撲してる場所が数箇所と…車の角で首に1箇所傷がありますね。
…後は目を覚ましてくれれば」
2日後、病室に来た看護師とそんなに会話をしていた
確かに傷は多いな
そして頭をやってるらしい
…このまま目を覚まさなければ
頼むから起きてくれ
日々そんなことを祈るばかり
そんな今日は晴れで空が綺麗
病室に花を持ってきた先輩さんが綺麗に花瓶にさしていたが
津田:「…俺、お前に花束やったことないな」
花は難しい
何をあげようかと迷うからあげれない
それにあげていいのか?とか考えてしまう
寝ているAの方は見ず花瓶の方を見ながらそう呟く
黄色やピンク…花屋に行く機会もない
……花をあげたらどんな表情をするんだろうか
津田:「なぁ、俺の誕生日ガクアジサイらしいんだ。
素直だってさ。」
何も返答来ない
「そうなんですか?!」
そんな声が聞こえるのに
辛くて
その場で下を向いてしまった
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綉 - 物語読みました。 物語は完結していますが。。。 その後の2人が気になります。 またパート1・パート2沢山の、いやほとんどの直しを言ってしまいすみませんでした(>_<) (3月2日 1時) (レス) @page34 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
綉 - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 同じく77のここの部分 落とされたのであれば多分嫌きっと私は貴方からは離れないのだろう。 これ正しくは多分いやきっとではないんでしょうか? (3月2日 1時) (レス) @page33 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
綉 - 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 77のここの部分 この人とずっとそばに居たい これ正しくはこの人のそばにずっと居たいではないんでしょうか? (3月2日 1時) (レス) @page33 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
綉 - 何度も続けてのコメントですみません。。。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 76のここの部分 そう言うと津田さんは先に言われたというな感じで私の腰に腕を回してふてくされた感じに言った これ正しくは先に言われたというような感じでではないんでしょうか? (3月2日 1時) (レス) @page32 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
綉 - またまた続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが。。。 73のここの部分 いや、もう吹っ切ったのかもしれない これ正しくはもう吹っ切れたではないんでしょうか? (3月2日 1時) (レス) @page29 id: 6d33361b7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハル春 | 作成日時:2018年1月14日 3時