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恐る恐る頬に触れてきた指が私を宥めるかのように動く。
「…悪かった」
「、やっぱり、渡辺さんは意地悪です」
「ほんと、ごめん」
泣きそうになり目が霞む。
この距離はなんといえばいいのかな。
表現が出来ないもどかしさがある。
私は貴方のことを苦しめてますか？
私がハッキリすればいいのかな？
でも、どうしよう
決壊のようにポロポロと涙が溢れてきてしまった。
「、ぁ、ごめん。
えっと、Aはそのままでいいから。
頼むから」
オロオロとした感じで話す彼を見て数歩近づきぽふっと彼の胸に右手で触れた。
「…どうした？」
「……、泣く時は1人で泣くなって」
「…俺？」
「安心出来る…人のって」
「…いや、俺あんた泣かせた本人だけど」
「……っ、渡辺さんしか会社ではいない、から」
目を擦ろうとしながら話すと彼は私の手を掴んでそれを止めた。
「まじか…あんた、…あぁ、真面目というか」
困っている。
申し訳ないと思い手を離すと彼は私の背中に触れて抱き寄せた。
「……俺ならいつでもどうぞ」
「、お化粧」
「別についてもいいから」
「っ、困りますよ。
変な噂とか」
「…別に噂がたっても俺は気にしない」
顔を上げてみると彼と目が合った。
何も言わずにただ2人見つめあっていると業務開始前のチャイムが聞こえた。
パッと彼の胸を押しはなれる。
「ごめんなさい。仕事が」
「…A」
名前を呼ばれた為彼の方を見ると彼は私に近づき耳たぶを抓った。
「、何？」
「落ち着いたら戻ってこい。
俺は先に行ってるから」
「……抓らなくてもいいじゃないですか」
「…何？じゃあキスする？」
キスする。
何も言えず黙ってしまうと彼は私の頭を撫でた。
「嫌な時は嫌って言え。」
じゃあ。と言って会議室を出た渡辺さん
嫌だって言ったら貴方は傷つきますよね。
だって、優しいから
机の上にある缶コーヒーを持ち1口飲む。
…落ち着けるわけないですよ。……酷い人
別に噂がたっても気にしない。
それに便乗してあの子と付き合うかとか思ってもそんな悪い知恵は使いたくない。
…俺がふっかよりも惚れさせたらいいだけの事
それだけの事
でもそれだけの事がどこまで続くのか俺には分からない。
時々、あの子は距離感がおかしくなる時がある。
それは、俺がさせているのかもしれないが
「渡辺さん、Aさん知りませんか？」
「あー、用事あるから出てる」
そのまま俺に落ちてくれ
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ハル春(プロフ) - よちよちさん» 返信遅くなってしまいすみません！コメントありがとうございます。らしく書いてあるかいまだに考える時はありますがそう言って下さりとても嬉しいです。ありがとうございます。 (12月10日 19時) (
レス) id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
よちよち(プロフ) - 更新ありがとうございます。続きがいつも気になります😆ここにでてくる翔太いいですね (10月10日 4時) (レス) @page47 id: 4e991b48a4 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - よちよちさん» コメントありがとうございます！返信が遅くなりすみません。イメージに近いものがあると聞いて凄く嬉しく思います。これからも更新頑張っていきますね！ありがとうございます。 (8月31日 10時) (レス) id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
よちよち(プロフ) - 初めてコメントします。この作品面白いです。翔太くんのイメージに近い物があり、読んでて面白いです。続き楽しみにしています。 (7月2日 7時) (レス) @page32 id: 746b6e9ff1 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 傘さん» コメントありがとうございます！初めての渡辺さんでまだ不安でいっぱいですがかっこよく書けるように頑張ります。これからも、少しずつになると思いますが更新していきますね。 (2023年3月28日 23時) (レス) id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2023年3月27日 23時
