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「こっちに美味しいご飯屋さんあるんですよー」
「へぇ、よく知ってるね」
八田羽さんと話す彼は私よりも数歩先を行く。
皆の後ろを歩きながら街の景色を見たりしていると阿部さんが私の方を向いてきた。
「話そうよ」
「え、」
「伏本さんずっと静かだからさ。
おしゃべりしたいなぁと」
ニコニコ笑う阿部さんを見て社員旅行の時の水族館を思い出した。
あの時も阿部さんが隣から話しかけてきたような。
頷くと阿部さんは今日の研修で気づいたことや、本社との相違について話し出した。
「やっぱり、もう少し大きな会議室があればなぁとは思うんですけどね」
「綺麗で社員食堂もいい所なんだけどね」
「仕事終わってからも仕事の話とか流石だな。この2人」
「佐久間も話す？」
「次元の違う会話に入れるか！」
てやっと言って阿部さんの頭にチョップをしようとする佐久間先輩だが、案外阿部さんは満更でもない表情をしている。
仲良いんだな。この2人
お店に着くと個室で凄くゆっくり過ごせる雰囲気だった。壁に貼ってある紙を見て飲み物がセルフサービスだと分かった。
荷物を置いたらお冷取りに行こうと。
入口の傍にバッグを置くと私はメニュー表を机の上に置いて1人通路の方に出た。
5人分のお冷をトレイの上に置こうと思いグラスに水を注ぎながら5つ並べる。
透明な水がコポコポと音を立ててグラスの中に注がれるのを見ていると隣から声がした。
「変わんないね。Aは」
「え、」
声がした方を見るとスーツのジャケットを脱いだ深澤さんが隣で私が注いだグラスを見ていた。
何が変わらないのかな。
通路に出ると少しガヤガヤする店内の音がはっきり聞こえる。
「直した方がいい事ですか？」
「違う違う。
そういう気配りができる所は変わらないねってこと。
直したらダメ」
ハハッと笑う深澤さんは大人なのにどこか少年のようで。
…貴方のそういう所も変わらないよ。
トレイを手に取り運ぼうとしたら深澤さんが私の手に触れた。
「なんですか？」
「俺が運ぶ」
「…いや、それは。」
「ん？」
「…仮にも上司です。」
ここで彼が持っていくと矢田羽さんにもどう説明すればいいのか分からない。
それに、これが「上司と後輩」の飲みなのかそれとも
「じゃあ、彼氏のお願いって言ったら？」
そんなこと言われると境界線が分からなくなる。
トレイを持つ手をぎゅっとし下を向くと深澤さんは黙って私の頭を撫でた。
「その顔、反則」
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AI - 更新楽しみにしています！頑張ってください！応援してます！ (2020年10月29日 21時) (
レス) id: 1840a136e4 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - yuuy0uyuuさん» コメントありがとうございます！更新が遅くなりすみません。諸事情により少しの間だけ更新が遅くなると思いますが頑張っていきますね。カッコよく書けるように更に精進していこうと思います！ (2020年9月13日 2時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - AIさん» コメントありがとうございます！更新が遅くなりすみません。諸事情により更新が遅くなることが多くなると思いますがこれからも頑張っていきたいと思います。そして、いつもコメントありがとうございます。 (2020年9月13日 2時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
yuuy0uyuu(プロフ) - 更新待ってました^_^毎度きゅんきゅんさせてもらってます！頑張ってください！ (2020年9月5日 3時) (レス) id: f7633e6373 (このIDを非表示/違反報告)
AI - 更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2020年8月30日 21時) (レス) id: 1840a136e4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2020年8月23日 19時
