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彼は少し黙った後手を離して私の頭を撫でた。
「怒ってないよ。…いや、怒ってんのかな。
Aの仕事は今は目黒君とかの新人研修がメインなんだから
葉柳さんに伝えよう」
「いいえ。
それは、無理ですよ。
それに引き受けてしまったので。私、やってみます
でも、深澤さんのお気持ち凄く嬉しいですよ。」
大丈夫ですよ。と伝えると彼はまた悲しそうな笑顔を見せて「そっか」と呟いた。
久しぶりに彼と面と向かって話したけどやっぱりこの人といる時が一番落ち着く。
「お昼食べてこないんですか？」
「Aは？」
「私は…今は」
「じゃあちょっと待ってて」
深澤さんはそう言うと給湯室の方に行ってしまった。
本当は彼にあんな笑顔をさせたくない。
だけど、引き受けてしまった仕事を放棄するのもおかしいからこれはちゃんとしよう。
パソコンの方を向いてバスの時刻表とかを見ながら作っていると深澤さんは両手にカップ麺を持って帰ってきた。
「あちぃあちぃ
どっちがいい？」
「…え？」
「これならここで食べれるし。
選んでいいよ」
「じゃあ、左にある方で」
受け取ると深澤さんは向井先輩の席に座って私の机にあったファイルを開いていた。
「…へぇー、この時沖縄だったんだ」
「深澤さんどこ行きたいですか？」
「去年は関西だったからなぁ」
「私、グループ分けようかなと思って」
「？行きたい人でって？」
「はい。沖縄行きたい人ー。スキーしたい人ーとか」
「それは今までに無いけどいいんじゃない？」
2人ズズっと麺をすすって食べる。
美味しいな
熱いためふぅーっと少し冷ましてから食べていると深澤さんは食べながら話してきた。
「金曜日までなら水曜ぐらいに出す？」
「はい」
「…俺もまぜてよ」
ん？
ズズっと一口食べて深澤さんを見ると彼はクスクスと笑っていた。
「手伝うはAにとって大丈夫って返すから
なら、俺もしたいからまぜて」
「…深澤さんって意地悪ですよね」
「意地悪じゃねぇよ。優しいとか言ってよ」
「大人ですねぇ」
「…素直じゃない彼女には後で意地悪でもしようかなぁ」
「ごめんなさい。優しいです」
即答で謝ると深澤さんは「もう遅いわ」言って笑ってた。
なんでこの人はこんなに私の気持ちを汲み取るのが上手いのかな。
彼氏だからもあるけど
多分凄く周りを見ているんだと思う。
でも
意地悪って何するんだろうか。
少しだけ不安になった。
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ハル春(プロフ) - naoさん» こんにちは！コメントありがとうございます。2ターン目なんですか！？読み返して下さりありがとうございます。細かく丁寧に書くことを心掛けていますがそう言って下さりとても嬉しいです！続きの方の作品も頑張っていきますね！ (5月2日 15時) (
レス) @page9 id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - こんにちは。このお話、長編だし、続きのお話もあるので、GWだし読み返そうと思って、全編通しては2ターン目なんですが、ダメです。絶対泣いちゃうんです。キューっと苦しくなったり神経?が痛くなったり。みんなキャラにあっていて声が聞こえるようです。大好きです。 (5月2日 13時) (レス) @page20 id: 6fa3cc8cda (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - AIさん» ありがとうございます！色々とあって不定期更新になるかもしれませんが頑張っていきますね！ (2020年8月23日 20時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
AI - 更新頑張ってください！応援してます！ (2020年8月22日 22時) (レス) id: 1840a136e4 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 紗世さん» コメントありがとうございます！こんばんは。不定期で大量更新が多いのでバランスが悪いと思いますが楽しみにして下さりとても嬉しく思います。あと少しでまた移行すると思いますがこれからも更新頑張っていきますね！応援ありがとうございます。 (2020年8月15日 1時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2020年7月13日 16時
