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廊下や机の下を探したけど無い。
…どこで開けたのかな？
んー、と考えながらお手洗いに行こうと女子トイレの中に入った時声が聞こえた。
「Aちゃんの彼氏だったとわね」
「え、あんたまさか何かしたの？」
「えぇ？ちょーっと意地悪したの。
ほら、よくさ何かを手に持ってお守りみたいな？
気になって見てみたらさ普通のキーホルダー」
「え、よく取れたね」
「深澤先輩にバレたら良いのにね。
別れたらいいのに」
「ちょっとそれは言い過ぎよ。てか、あんた返してきなよ」
3人の声が聞こえる。
色んなことを急に知って苦しい。
そうか…あの時。給湯室に行っている間にバッグの中を見たんだ。
本当はこの場にいるのも怖い。
もしかしたら今までの自分なら怖くて何も出来なかったかもしれない。
だけど、どうしてもあの人との思い出だけは守りたい。
私は、彼女達がいる所へ足を進めた。
「すみません。返して下さい」
そばに居きそう声をかけると一人の人も「そうだよ」と言ってくれていた。
この人は確か総務じゃなくて企画だったような。
すると、キーホルダーを持っている女性が私に少し怒った声をぶつけた。
「こんな物を大事にしてるとか子供かってね。
Aちゃんさ、先輩と付き合えたからって調子乗ってたでしょ？」
自分のことは馬鹿にされてもいい。
でも、彼との思い出のそれだけは
「返して下さい。
そのキーホルダー大切なものなんです。」
真っ直ぐ目を見て話すと突然頬に痛みを覚えた。
…いったぁ
「どーせ、貰ったんでしょ！あの人から」
「お願いです。返して下さい！」
「あんたみたいな奴がなんで付き合えんのよ！
このっ、」
殴ろうとする手を掴んで止めるも力が強い。
それでも私は
「、自分の事は馬鹿にしても何言われてもいいんです。でも、彼と思い出だけは馬鹿にされたくないんです。
お願いします。それを」
グッと腕を掴み止めていたが洗面台に背中をぶつけてしまい痛さで力が抜けそうになった。
その瞬間手がするりと抜けて私の頬にまた痛みがやって来てお腹にも鈍い痛みがきた。
「、っ」
「退いてよ！あんたの思い出なんか知らないわよ」
そりゃあそうだ
そのキーホルダーがどんなものかも知らない。
私は腹部をおさえながら答えた。
「…彼が、くれた大切なものなんです
お願いします。…返して…」
涙が出そうなのを堪えて言っていると突然右腕を横から掴まれた。
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ハル春(プロフ) - naoさん» こんにちは！コメントありがとうございます。2ターン目なんですか！？読み返して下さりありがとうございます。細かく丁寧に書くことを心掛けていますがそう言って下さりとても嬉しいです！続きの方の作品も頑張っていきますね！ (5月2日 15時) (
レス) @page9 id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - こんにちは。このお話、長編だし、続きのお話もあるので、GWだし読み返そうと思って、全編通しては2ターン目なんですが、ダメです。絶対泣いちゃうんです。キューっと苦しくなったり神経?が痛くなったり。みんなキャラにあっていて声が聞こえるようです。大好きです。 (5月2日 13時) (レス) @page20 id: 6fa3cc8cda (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - AIさん» ありがとうございます！色々とあって不定期更新になるかもしれませんが頑張っていきますね！ (2020年8月23日 20時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
AI - 更新頑張ってください！応援してます！ (2020年8月22日 22時) (レス) id: 1840a136e4 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 紗世さん» コメントありがとうございます！こんばんは。不定期で大量更新が多いのでバランスが悪いと思いますが楽しみにして下さりとても嬉しく思います。あと少しでまた移行すると思いますがこれからも更新頑張っていきますね！応援ありがとうございます。 (2020年8月15日 1時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2020年7月13日 16時
