118 ページ20
仮眠を少しして仕事をしていると少しは良くなった。
だが
「…あ、間違えた」
「ちょっとー、Aちゃんしっかりしてー」
「すみません。先輩」
ちょっとした失敗をしてしまう
そんな感じに午後を終え帰る時刻になり帰り支度をすると深澤さんは支度は終えていたが他の人と話していた。
……先に外に出とこうかな
会社の外に出て彼が来るのを待っていると橋垣さんが私の方に歩いてきた。
やばい逃げないと
少しだけ走って逃げたがすぐに追いつかれて肩を掴まれた。
「、やめて」
「なーんで逃げるの？いいじゃん。
昨日さ殴られて顔痛いんだよねぇ。ねぇ、責任取ってよ」
責任？
橋垣さんを見ると橋垣さんは私に近づき距離を縮めようとしてきた。
嫌だ嫌だ
「っ、嫌だ！」
「なんだよ。嫌じゃなかった癖にさ」
…は？
嫌じゃなかった？？
「彼氏いないから大丈夫でしょ？」
いるよ
深澤さんが
「…、たすけて」
小さく漏れた声はすぐに消えた。
下を向くとぽたぽたと溢れて来る涙。
涙が溢れるのを見て橋垣さんは私の頬に触れようとしてきた。
「何してんだよお前」
…この声
橋垣さんの後ろから聞こえた声の主はそのままこっちに歩いてきて橋垣さんの頬を殴った。
聞きなれない音の後橋垣さんはバランスを崩して倒れた。
「っ、なんなんすかね？先輩」
「お前がなんなんだよ。」
「はぁ？今から女の子を口説こうとしてたの見てわからないんですか？」
ただ立ち尽くして二人の会話を聞いていると深澤さんは橋垣さんを見ながら怒った口調で話した。
「人の女を口説こうとすんなよてめぇ」
「……は？人の女？」
待って、深澤さん
バレたら大変だと思い咄嗟に止めようとしたら深澤さんは倒れている橋垣さんの胸ぐらを掴み立ち上がらせた。
「本当はな。お前の事もっと殴ってやりたいよ。
人の彼女を無理矢理抱こうとしたんだからな。」
殴らないのは私がそういうの嫌うからなのかな
「…深澤さん」
小さく呟いた声は彼には届かないだろう。
なのに
「A大丈夫だよ」
聞こえるんだ
「、先輩、許して」
「……お前の事は許さない。
じゃあ」
そう言うと手を離して私のところに来ると私の手を引いて歩き出した。
「、深澤さん」
「ん？」
「…ごめんなさい」
前を歩く彼の背中に向かって話すと彼は立ち止まり私の方を向くとポンっと頭を撫でてきた。
「俺こそごめん。バレた」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4698人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ハル春(プロフ) - naoさん» こんにちは！コメントありがとうございます。2ターン目なんですか！？読み返して下さりありがとうございます。細かく丁寧に書くことを心掛けていますがそう言って下さりとても嬉しいです！続きの方の作品も頑張っていきますね！ (5月2日 15時) (
レス) @page9 id: ba10b9968b (このIDを非表示/違反報告)
nao(プロフ) - こんにちは。このお話、長編だし、続きのお話もあるので、GWだし読み返そうと思って、全編通しては2ターン目なんですが、ダメです。絶対泣いちゃうんです。キューっと苦しくなったり神経?が痛くなったり。みんなキャラにあっていて声が聞こえるようです。大好きです。 (5月2日 13時) (レス) @page20 id: 6fa3cc8cda (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - AIさん» ありがとうございます！色々とあって不定期更新になるかもしれませんが頑張っていきますね！ (2020年8月23日 20時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
AI - 更新頑張ってください！応援してます！ (2020年8月22日 22時) (レス) id: 1840a136e4 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 紗世さん» コメントありがとうございます！こんばんは。不定期で大量更新が多いのでバランスが悪いと思いますが楽しみにして下さりとても嬉しく思います。あと少しでまた移行すると思いますがこれからも更新頑張っていきますね！応援ありがとうございます。 (2020年8月15日 1時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ハル春
| 作成日時：2020年7月13日 16時
