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「来てくれるはずないじゃない。貴方みたいな小娘に」


下半身は大丈夫だ

だが、上の方ははだけていた


助けて


男の手が私の胸に触れた時だった


急に襖をが開き月明かりが入ってきた


だ、れ


「何している。」

「…き、村さん?」


泣きそうな目をこらえながら木村さんを見た


木村さんはあの着物ではなくいつも普段来ている着物だった


今日仕事は


木村さんは女性にそう言っていたが私を見て黙り込んだ


逃げなくてはならない


私は自分の上にいる男の腕に爪を立てた

死ぬか生きるかなら生きた方がいい


「いってぇ?!このクソ女!」

男は血が出る腕を抑えながら私を殴ろうとしてきた


だが


「お前の方がクソ野郎だ!」


そう言って木村さんは私と男の間に入って男の腕を掴んでいた

そして、もう一方の手は私の腕を掴んでいた


「っ、走るけど。大丈夫?」


「え……はい」


「なら、行くよ」


木村さんは男の腕を無理やり引っ張り畳にころばした後私に近くにあった大きな赤い着物を渡して走り出した


屋敷の中を走り


外に出る



そして、川原の近くを走り


1件の小さな宿へと入った



「はぁ、はぁ、はぁ」

「はぁ、はぁ、すみません。匿ってもらっていいですか?」


「おやおや、いいですよ。
2階でいいかい?」


「はい、ありがとうございます」


木村さんは宿の主であろう男の人に銭を渡して2回へと私の腕を引いて登った


襖を閉めるなり木村さんは私の姿を見てため息をついていた


「…ごめん。俺がもっとしっかりしてれば」

「大丈夫ですよ。木村さんは何も悪くないです」

「見知らぬ男に着物を脱がされ胸を触られ終いには危ういところだったのに」

「大丈夫です。」

帯を締め直しながら言うと木村さんは焦った表情のまま私の腕を掴んできた


「何をされるか分かってた?
身を捧げ純粋な君ではなくなるんだよ?

俺みたいに」


やはりだ


私は木村さんの着物の袖をぎゅっと掴んだ


当たってた


「…あの部屋がそのようなところだと分かってました。」

「っ、……君…まだないでしょ」

「はい」


そう言うと木村さんは私を抱きしめ畳の上に横になった

急に木村さんに抱きしめられたため驚いているとただ真剣な声で耳元で言われた


「なら、自分を大切にしなさい。

泣く時には泣けばいい。


俺が守るから」




その言葉を聞いて私は今になってあの時の恐怖が涙へと変わり泣き出した。

七→←五



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はるか(プロフ) - すごく面白いです。いつもドキドキしてます。更新頑張ってください!! (2017年8月22日 19時) (レス) id: efe91ed229 (このIDを非表示/違反報告)
- あの、すいません、「十一」の話の「立花さん」が、「立場さん」になっていると思います。間違ってたらすいません (2017年7月22日 12時) (レス) id: c9821ec644 (このIDを非表示/違反報告)
青りんご(プロフ) - 世界観がすごく好きです。毎回更新されるたび嬉しくてすぐチェックしてしまいます^ ^応援しています! (2017年7月18日 15時) (レス) id: 591376f718 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すっごくすっごく面白くて、更新楽しみにしてます!これからも頑張って下さい! (2017年7月9日 0時) (レス) id: fee5a8ae7a (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - いい、、ですね、、、これからも応援してます!(゜▼゜*) (2017年7月4日 16時) (レス) id: 503188b34f (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2017年6月9日 13時

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