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二十二 ページ24

そういえば

木村さんの部屋に料理を届けたあとふとこの前の夜を思い出した。

櫻井さんは何をあんなに怒っていたのだろうか


そんなことは出来ないと言っていたけどそれは何だったんだ?


雨が降っている外を眺めながら足を止めた

何だったんだろ



その時


「お前はなんてことをしたんだ」

「す、すんません!でも、櫻井が反対しまして」



雨の外の方から聞こえる声


間違いないこの前の人だ


私は雨の中恐る恐る外へと足袋を脱いで裸足で出た


外の方から聞こえる声を屋敷を囲む塀越しに聞く


「このままでは御館様も鬼の顔だぞ」

「わかってます。必ずや。櫻井を…」




「っ、」


その後の言葉は

忘れたかった



私は静かに戻り濡れたまま廊下を走った

櫻井さんの部屋は





「っ、櫻井さん!Aです!どうか。開けて下さい!」


奥の部屋に来ると私は大きな声でそう叫び襖に手をかけていた

すると襖が急に開き櫻井さんが慌てたようすでみていた

「どうした?」

「っ、櫻井さん。貴方が危ないです。あの男が、あの男が」


「Aさん、落ち着いて。どうした?」


櫻井さんは私の肩に触れて濡れた頭に触れようとしていた

だが、私はその手を掴んで



「殺されます。貴方の、貴方の命が危ないです!!」


泣きそうな声でそう大きく叫んでいた











「櫻井さん、俺も潜入してみないと分からない。」

立花は客も帰った後櫻井の部屋にいた

今いるのは立花と櫻井のみ

「そうか。Aさんが急に走ってきたから何事!?って思ったら…俺がねぇー」

「あんた他人事のようにしてますけど本当にやばいんですからね?…で?この前の騒動は何で?」


今さっきAが持ってきてくれたお茶を飲みながら立花は櫻井の目を見て言った

かんでは


金絡みか、まぁこの屋敷のことだろう


だが答えは違った


「簡単な話さ。この屋敷にいる誰か一人をくれというやつさ」


簡単ではないだろ


それであんなに怒ったのか

「っ、それであんた殺されそうなのか」

「うん。誰も渡す気はないからねぇ」

「………しかし、何故あちらがそんなことを言うのか俺には理解できません」

「ざっと、裏組織さ」


ヘヘッと言ってお茶を飲む櫻井


立花は何か策がないかと考えた

「…俺を行かしてはどうでしょうか?」

「…立花?」

「俺であれば大丈夫だと思いますが?」

ジーと櫻井の目を見て答える


その方が負担も少ない

でもお客のことはある

「待って下さい」

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はるか(プロフ) - すごく面白いです。いつもドキドキしてます。更新頑張ってください!! (2017年8月22日 19時) (レス) id: efe91ed229 (このIDを非表示/違反報告)
- あの、すいません、「十一」の話の「立花さん」が、「立場さん」になっていると思います。間違ってたらすいません (2017年7月22日 12時) (レス) id: c9821ec644 (このIDを非表示/違反報告)
青りんご(プロフ) - 世界観がすごく好きです。毎回更新されるたび嬉しくてすぐチェックしてしまいます^ ^応援しています! (2017年7月18日 15時) (レス) id: 591376f718 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - すっごくすっごく面白くて、更新楽しみにしてます!これからも頑張って下さい! (2017年7月9日 0時) (レス) id: fee5a8ae7a (このIDを非表示/違反報告)
とまと(プロフ) - いい、、ですね、、、これからも応援してます!(゜▼゜*) (2017年7月4日 16時) (レス) id: 503188b34f (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2017年6月9日 13時

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