帯を解いて君を抱く

十七 ページ18

悪い虫とは誰なのでしょうか


昨晩のことがあまりにも頭から離れない

1人部屋の掃除をしながらそう考えていた。

櫻井さんも大丈夫かな？

ほかの考えで頭が回らない


その時後ろからコツンッと頭に何か当たった


痛い


「っ、？小銭？？」

「命中ー」

地面に落ちた小銭を拾って声のするほうを見ると福山さんが歩いてきていた


…ある意味あの人紙を当てたりとかなんかよく当ててくるな


「お金は粗末にしないで下さい」

「ごめん。さぁて、行くか」

「？どちらへ？」

「甘味処」


だった


ほうきを持っていた私の手からほうきを取り福山さんは私の手首を掴んで歩き出した


「ちょ、他の方に一言」

「いいよ。怒られる時は俺だけだから」

「だからって」

「それに俺が食べたいもん。甘味」

「あなたがですか。」


要するにそれの付き添いと思えばいいのね


とほほっと思ったが先に歩く福山さんの背中を見てこの人は何を背負ってるのだろうと思った

「…福山さんはなんであそこに？」

「櫻井さんのこと尊敬してたから」

「え、なら2人は馴染みで」

「ね？今はさ仕事じゃなくて。
お互いのこと話してよ？Aさん」

そう言われ何も言えなくなった

話すことって言っても

親が夜逃げしたことと畑をやってたってことと

自分の事なのに自分がわからなくなってきてる気がする。

難しい…な


そうこうしてると甘味処に着いた

そして、2人向かい合わせて座ったのだが


「？お茶だけで何も選ばないんですか？」

「え？俺、甘いの苦手だもん」

「…はい？」


まってください。

貴方


「食べたいって」

「あれは嘘。あぁ言わないと着いてこないだろ？」

「………酷い」

「はいはい、ごめん。
あ、すみませーん。お茶二つにわらび餅一つ」

注文をする福山さんだけど私は何も言えない

なんか自分だけいいもの食べてるじゃん


するとその時



「あ、あれ」

福山さんは一人の男性を見てちょっとと言って行ってしまった


何しに行ったんだろうか？

そして、少したち持ってきたものは


「氷売りは珍しいな」

綺麗な透明に光る氷だった


〜コメント返し〜
・霧島様
コメントありがとうございます。福山さんの回のところそう言ってくださりありがとうございます(^^;現在出てる方々を平等に出していこうと思っているのでこれからも福山さん出てくると思います。これからも更新頑張っていくのでよろしくお願いします。

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