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パソコンをしていると神山さんが椅子に座って机に肘を着いた形で見てきた。


「食え」


「だからいらないって言ってるじゃないですか」


「仕事に支障は出すな」



ピリッとした声に一瞬ビクッとなると神山さんは黙った。


…なにか話さないの?


すると袋の中からプリンをひとつ取って蓋を開けて横に置いた。


甘い匂いがする


「…薙折さんの好みかわからないけど」



好きだよ


このプリンは



手を伸ばしてスプーンと容器を持つ


1口口の中に入れると美味しくてまた1口と進む


甘くて冷ってして美味しい



食べると神山さんはほっと息を吐いて机に寝そべった。


そんな神山さんを見ていると私の方を向いてこっちを見ていた。



「美味かった?」

「…凄く」

「良かった。

じゃあ、俺帰る」

「え、」

「渡すものは渡せたし。
それに、昨日酷い事言ったから

もうしない。だからごめん」



謝ってきた声は少しだけトーンが落ち着いてて


困った顔もしてた。



それを見ると無意識に首を横に振っていた。


「き、気にしてないので大丈夫です。」


本当はもの凄く気にした。


けど、ここで折れないといけないとも思えた。



神山さんは私の言葉を聞いて1度顔を上げた。


真っ直ぐな綺麗でどこか鋭い瞳に私は何も言えずただ黙って神山さんを見た。


「…ごめんな。

また仕事の時はよろしく」


「はい。よろしくお願いします」



そう返した時丁度扉が開いて同じ部署の男性が入ってきた。


あ、山鳴さんだ



「あれ?営業課の神山じゃんどうした?」


「いえ、ちょっと薙折さんに用がありまして」


「え、薙折にか?

なんだー?もしかしてそういうの?」



違うのに…



これでは神山さんにも失礼だ。


「山鳴さん」


山鳴さんの方に向かって立ち上がろうとしたら神山さんが私の前に立った。


「そういうのじゃないですよ。失礼ですよ。」



仕事の時のこの前と同じ


それを聞いたら山鳴さんはごめんごめんと謝りながら席に座った。


神山さんを見ると神山さんは私に頭を下げてその場を出ていった。









仕事の時は普通だけど



「本日は先日の後半ということで営業課の中で1日サポートさせていただきます。薙折です。よろしくお願いします」


後半はそれから数週間後だった。


今回は部署内だからしっかりしないと


挨拶を終えファイル片手に皆さんの仕事を見ることにした。

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なす(プロフ) - ハル春さん» こちらこそ忙しい中ありがとうございます! (2019年11月6日 20時) (レス) id: 8ea933b9e5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - なすさん» コメントありがとうございます!全部ですか!?嬉しいです、ありがとうございます!更新頑張っていきますね (2019年11月5日 23時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
なす(プロフ) - ハル春さんの小説全部読んでますどれも大好きです!更新頑張ってください! (2019年11月5日 13時) (レス) id: 8ea933b9e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル春 | 作成日時:2019年10月7日 0時

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