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帰るための準備をし営業課へ向かう。
手には人事部の皆さんからのプレゼントがあるため大荷物
営業課のドアを開け中を見るとまだ桐山さんや神山さんは残っていた。
…なんて声かけよう
そこを考えてなかった。
んー、悩む
すると向こうの方で新人さんなのか神山さんに話しかけているのが分かった。
「あの、先輩良いですか？」
「ん？どうした」
「この報告書お時間がある時でいいので確認をお願いしたくて」
「うん。分かった。確認しとく」
忙しそうだな
…そうだ
筆記用具を出しメモ帳を取り出す。
手紙を書いてそれを渡してもらおう
薙折です。
先程はありがとうございました。
今日で最後だったのですが最後までご迷惑をおかけしてごめんなさい。
支店の方でも頑張ります。
ありがとうございました。
文字だと本音のような気がして怖い
「あの」
「？はい」
「これ、神山さんに渡して貰えますか？」
通りすがりの営業課の人に渡して私はその場を後にした。
「よくできてる。
これ、俺が渡しとくよ課長に」
「ほんとですか！？
ありがとうございます」
後輩の報告書をファイルに入れ自分の報告書を印刷していたら同期の奴が俺に紙を渡してきた。
「？何これ？」
「ん？なんか渡してーって」
なんや？
印刷されるのを待ちながら開くとあの子からだって分かった
今日が…最後
…なんやこの手紙
「…っ、あいつ」
印刷されるのを待たずに俺は自分の席に戻り帰る準備を急いでした。
その光景を見てか後輩が驚いていた。
「どうされたんですか！？」
「すまん、俺の印刷終わったらファイルが置いてあるからそれに挟んで課長に渡して」
「え、あ、はい」
「？神ちゃーん、どうしたん？」
「照史君、俺急用ができた
後はよろしく」
荷物を持ちコートを手に持って課を出る
真っ直ぐ家に帰るとして頼むから間に合え
寒い冬
走ると暖かくなってくる
なんであいつ俺に電話しないんや
なんでメールしないで手紙なんだ
走っていると街の中に1人大荷物を持って歩いている女の子が居た。
あの子
「はぁ、はぁ…見つけた」
その子の方に向かって走り後ろから腕を掴む
驚いて振り返った表情は困り顔で今にも泣きそうな感じだった。
「はぁ、はぁ…離す、かよ」
「…え」
「会いに、行くから
はぁ、っ、もう
離さねぇよ」
掴む力が強くなり彼女を抱き寄せた。
…俺の傍に
おって欲しい
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なす(プロフ) - ハル春さん» こちらこそ忙しい中ありがとうございます！ (2019年11月6日 20時) (
レス) id: 8ea933b9e5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - なすさん» コメントありがとうございます！全部ですか！？嬉しいです、ありがとうございます！更新頑張っていきますね (2019年11月5日 23時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
なす(プロフ) - ハル春さんの小説全部読んでますどれも大好きです！更新頑張ってください！ (2019年11月5日 13時) (レス) id: 8ea933b9e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2019年10月7日 0時
