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「……ん、え?」

「人事部代表で会議にレッツゴー」

「いや、え?私が?」

「Aぐらいしか居ないんだよ。お願い」


同じ人事部の南木さんが私に頭を下げてお願いしてきた。
話はわかる。
他の課の人達と話し合いというか会議をしてこれからの会社をどうするかという。

大体課の代表か先輩とかなんだけど行きたくない気持ちは分かる。
特に人事だから人のことに関してだからか行きたいという人は少ない。
今まではこの南木さんがいってたんだけどな。


断る事も出来ず黙っていると南木さんが私に資料を渡してきた。
第2会議室の座席と話す内容も書いてある。
つまりこれを見てやれということか。



しかたない


「わかりました」


「ごめん、助かるよ」


厄介な仕事が来たなぁ。


自分の席に座り確認をしていく。
…新人さん方の研修もう少し広く会場使いたいんだけどな。
あとは、研修ももう少し実りあるものにしたい。


自分の要望も書こうか迷いながら1枚ずつ確認していく。


「…藤井さん」

「んー?」

「あの、これってパソコン持ち込み大丈夫ですか?」

「俺の時どうやったかな。
多分いけたかも」


パソコン持ち込み可能だったら他の皆さんの要望も打ち込んでそれを研修にでもいかせたらな。

まず外部講師を雇おうみたいな話も出てるが会社は費用を出してくれるのか?


考えるだけで頭がパンクする。


有意義な土日をすごした後月曜にこれだよ。


これは帰れるの遅いな。



そんなことを思っていると


「すみません。中間さんいらっしゃいますか?」

「あー、神ちゃんやん。どないしたん?」

「いや、中間さんに営業の方の新人研修したいんやけどって頼んでたんやけどちょっと聞きたいことあってな。

今おらんと?」

「多分上に呼ばれてたから会議やで。
帰ってくるのはあと1時間ぐらいやないかな」


声で神山さんだと分かる。

ちらっと振り返ると神山さんはドアに背を預けて藤井さんと話していた。

あの二人仲いいな


まぁ同期ぐらいなのかな?


すると神山さんは一瞬こっちを見ると資料を持って私の方に来た。


「押し付けられたな?それ」

「…さぁ」

「人事部は後輩が来るもんな。
どうせ断れんくて今なんやろ」

「違います。」


食い入るかのように咄嗟に言葉が出た。

自分でも驚いて口元を隠すと神山さんはフンっと笑って私の耳元で話した。





「そんな必死にならんくても俺は分かるで」


男性の香りがする。

でもどこか怖いと思った。

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なす(プロフ) - ハル春さん» こちらこそ忙しい中ありがとうございます! (2019年11月6日 20時) (レス) id: 8ea933b9e5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - なすさん» コメントありがとうございます!全部ですか!?嬉しいです、ありがとうございます!更新頑張っていきますね (2019年11月5日 23時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
なす(プロフ) - ハル春さんの小説全部読んでますどれも大好きです!更新頑張ってください! (2019年11月5日 13時) (レス) id: 8ea933b9e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル春 | 作成日時:2019年10月7日 0時

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