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会社が貸しているアパートは少しボロく見えて改装工事もしてるから新品同様。


まるで化粧をしてスーツを着て愛嬌良くしている自分と同じ

だけどボロの部分は出てない。


私とは大違い


暗い部屋に明かりを灯し椅子に腰掛けため息をつく。

外は真っ暗


ブラックじゃないですか。



仕事は人事部


新人社員や社員への教育担当。


…なんでこんな難しい仕事に就いたのか


チラッと横を見ると会社で付ける名札があった。


薙折(なぎさだ) A


難しい名前だな


その名札をパタッと裏返したのと同時に携帯が鳴った。

この時間に誰?


見ると上司である中間さんからだった。


嫌な予感…


「はい、薙折です」


「薙折!

明日の営業課の新人研修のファイル忘れてるで!」


「……あ…お、直ぐに送ります!」



あれ?送ってなかったっけ?

パソコンを開いて確認するとメールは送れてる


じゃあ誰に!?


宛先の方を見ると「神山」と書かれていた。


…あぁ


「…すみません。営業課の神山さんに送ってました」


「神ちゃん!?

まさかの相手に直やんけ」


「……中間さんにも送って、神山さんには謝罪のメールを送っときます」


なんで神山さん??

まぁそりゃあ営業課の社員のメンバーとかでメールはしてたけども


中間さんにメールを送ったあと神山さんにメールを送る。


謝罪のメールもまぁまぁ送ったけど慣れない


明日はなんて言われるか…



もう考えるだけで胃が痛いよ。








「営業課の神山です。

これから社員教育のプログラムの説明をしますので皆さん資料の1をご覧下さい」




昨晩の影響か?


それともやらかしたからか?



今日まだ神山さんと話していない


メールでは「大丈夫ですよ」って来たけど


ていうか営業課の神山ってよく耳に聞くが確か仕事に厳しくて怖いとかなんとか。


確かに…仕事には真っ直ぐ


神山さんが説明している時2人の男性がコソコソと話して笑っていた。

…ちゃんと受けてもらわないと困るんだけどな



すると神山さんはその2人の前に立って


「話すんだったら外に行けば?」


低い声のトーンで目は笑ってない






「…怖い」



小さく漏れた言葉は隣に居た方にも聞こえず

ただ空気の中へと消えていった。



ドアの近くで立ってその会議を見ていた私だが


か、帰りたい



なんか学生の時の部活みたいだな



神山さんの第一印象は「鬼」の一言に終わった。

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なす(プロフ) - ハル春さん» こちらこそ忙しい中ありがとうございます! (2019年11月6日 20時) (レス) id: 8ea933b9e5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - なすさん» コメントありがとうございます!全部ですか!?嬉しいです、ありがとうございます!更新頑張っていきますね (2019年11月5日 23時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
なす(プロフ) - ハル春さんの小説全部読んでますどれも大好きです!更新頑張ってください! (2019年11月5日 13時) (レス) id: 8ea933b9e5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル春 | 作成日時:2019年10月7日 0時

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