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今から書くとなると何時かな
仕方ない家で書くか
資料をバッグに詰めて部署を出る。
玄関の方に降りると外の方で誰かが待ってた。
「あ、薙折さん！」
「…さっきの」
「今から帰りですか？俺も帰りなんですよ。
どうです？一緒にご飯でも」
「いや、大丈夫です。
仕事があるので」
足早に逃げようとしたら後ろから腕を引かれた。
腕を引っ張ろうにも力では敵わない。
どうしよう
ギリッと強くなる手に痛みを堪える。
やめて欲しい
「あの、」
「俺が奢るから」
「離して」
少し大きな声で叫ぶとその人は私の口を手で塞ごうとしてきた。
嫌だ、
そう体が拒否をしようとした時後ろから近づいてくる足音と共に体が後ろに引っ張られた。
「っ、！？」
「無理矢理は犯罪ですよ。」
「神山」
「帰ろうと思ったら入口でなんかしてたんで。
何してるんですか？」
男の人はその言葉を聞いて何も言わずその場を後にした。
神山さんは私を後ろから支えていたが男が離れると私を離して私の顔を覗き込んできた。
「大丈夫？」
「…はぁ……ありがとう、ございます」
「腕、見してみ」
言われるがまま腕を出すと神山さんは私の袖に触れ腕を見た。
腕には真っ赤な痕が残っており手は冷たくなっていた。
「うわ、酷いわこれ
痛い？」
「…んー」
「直ぐに冷やそう」
神山さんはそう慌てた声で言うと私の肩をトンっと押して歩かせた。
腕を掴まれたから腕を掴まないのかな？
後ろをついて行きながらそう思っていると神山さんはコンビニに入り冷えピタを買ってきた。
…冷えピタって何円だろうか
500円？？
そしてコンビニを出たすぐ横で買ったばかりの箱を開け私の手首にピタッと貼ってきた。
冷たい
「痛い時は痛いって言わんと」
「神山さん」
「なんや？」
「神山さん…関西人ですか？」
「それが？」
「いえ…意外というか。
いつもは違うので」
「仕事の時は私情を挟まないようにしてんの。
一時残るかもしれんけどすぐ消えるから安心し」
「…よく知ってますね」
「そりゃあ……ねぇ」
「…彼女さんですか？」
「いねぇーよ。
なんや？居ると思ったん？」
ははっと笑いながら話す神山さんはどこか新鮮だ。
腕には冷たい感触がやってくる。
消えればいいのにな。
「神山さん、あの冷えピタのお金」
払わないと
その時おでこにコツンっと拳を当てられた
「いらんわ」
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なす(プロフ) - ハル春さん» こちらこそ忙しい中ありがとうございます！ (2019年11月6日 20時) (
レス) id: 8ea933b9e5 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - なすさん» コメントありがとうございます！全部ですか！？嬉しいです、ありがとうございます！更新頑張っていきますね (2019年11月5日 23時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
なす(プロフ) - ハル春さんの小説全部読んでますどれも大好きです！更新頑張ってください！ (2019年11月5日 13時) (レス) id: 8ea933b9e5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2019年10月7日 0時
