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「A」
「…キスして下さい
お願いします」
怖さを埋めて
そう言うと中間さんは私の頬に触れ唇に触れようとした
が
「…違うか」
「え」
「…理由を言ってごらん
どうした？」
理由
中間さんはバッグを置いて私の目の前にしゃがんでいた。
「…怖くて」
「うん」
「…夢を見て
原山さんが私を…だ…まぁそのような感じの
怖くなってしまって
キッチンに行ったら中間さんはまだ帰ってきてなくて。その瞬間怖くなって
早く帰ってきてって
……助けてって」
涙が溢れてきて顔を隠して下を向くと中間さんは私の手に触れて目を見てきた。
「苦しいな。
ごめんな、仕事が急に増えて定時に帰れなかったんや。
こういう時ってなんやろな…傷を埋めるとか…言うのかもしれんけど。俺はAを大切にしたいからそれはしない。
ご飯食べた？」
「っ、少し」
「俺まだやから一緒食べる？」
「作った…中間さんの分も」
「まじか。ありがとう
じゃあ、部屋に戻ろう。温かい飲み物作ったるから
な？」
中間さんはポロポロ涙が溢れてくる私の目元に触れて涙を拭くと笑顔でそう答えて私を立たせた。
なんで、苦しくないのかな。
こんなに迷惑かけてるのに
この人はなんで弱音を吐かないのかな
私を椅子に座らせた中間さんはキッチンに行って何かを作っていた。
…この香り
「…ホットミルク」
「…リラックスするおまじないって…かっこ悪いか」
笑いながらそう答えた中間さんはカップにホットミルクを注いで私のところに持ってきた。
甘い優しい香りがする。
「料理は冷蔵庫の中やな。
温めとくから飲んでてええよ」
そう言うとまたキッチンの方に行った。
目の前に置かれたカップからは白い湯気がふわっと出ていて、香りが鼻腔につくたび落ち着く。
ホットミルクって久しぶりかも
カップを両手で添えながらじーと見ていると中間さんは温め終えた料理を持って目の前に座った。
「美味いかわからんけど」
「…ありがとうございます」
「こちらこそ、作っててくれてありがとう。
じゃあ
いただきます」
目の前に座った彼は「うまい」と言いながらご飯を食べていく。
それを見ると嬉しくなるし心が落ち着く。
ホットミルクを一口飲んでみると程よい甘さで美味しい。
美味しくて黙って少しずつ飲んでいると中間さんは嬉しそうに笑い「よかった」と呟いていた。
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ハル春(プロフ) - みぃーさん» コメントありがとうございます。みぃーさんのコメントを見て予知夢ですか？！と驚きました。これから少しだけその後をえがいていこうと思いますのでこれからもよろしくお願いします (2019年12月25日 19時) (
レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 赤よりの虹色ジャス民さん» コメント返信遅くなってすみません。そう言ってくださりとても感激です！少しだけまだその後をこれからは更新していきますのでそちらの方も宜しくお願いします (2019年12月25日 19時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
みぃー - 淳太君、かっこよかったです。 続きまってま〜す!! (2019年12月18日 23時) (レス) id: 871bc41d1e (このIDを非表示/違反報告)
赤よりの虹色ジャス民 - 凄く面白かったです！淳太君がメッチイケメン過ぎてヤバかったです。感動のシーンは涙があふれました。 (2019年10月15日 10時) (レス) id: a08afc0a85 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 流智LOVE(智洋にデレ期？！)さん» コメントありがとうございます。最後まで完結したのですが正直私も寂しいなと思ってしまいます。またこれからも頑張っていきますね！応援ありがとうございます (2019年10月3日 23時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ハル春
| 作成日時：2019年5月19日 2時
