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「何時の飛行機」
「ん?朝の10時かな」
「…見送りたいんですけど」
「うん。仕事だろ」
「はい…あ、痛くなかったです」
「なんで気にしてることをサラッと言うかなぁ。

隠さなくていいぞ?腰痛いだろ?」

「嘘ついてませんよ?」

「嘘つけ。
まぁ、…可愛い彼女さんなことで」

そう言って額に口付け

かっこいいの一言が似合う


体を起こして帰る津田さんを見送る。

仕事がなければ見送るのにな。

そう思っていたら津田さんは私の方を向き腕を広げて抱きしめてきた。


ポカポカしてる

そして、なぜ抱きついてきた?


「じゃあなA。

次は日本で会おう」


「…はい」

無理に等しいのに。


そして津田さんはニッと笑い。

イタリアをあとにした。









帰れるわけないのに


仕事はそんな私の不安とは裏腹に普通に過ぎていく。

「修正をお願いします」
「オォー、ショウチシタ」
「…ふふ」
「?エガーオ」
「はい。侍のような言葉で驚いたんです」
「オォーソレは

アリガト」

なんかこういうの見るとほっとするなぁ


季節は徐々にすぎて春になった


桜が咲いてる季節なのかな?日本はさ


そんなことを思いながらイタリアの街並みが見える通路のところを歩いていると目の前から男性が歩いてきた。

…長いコート着てる

でも似合ってるなぁ


顔は見ず服だけ見て会釈をしょうとしたら


「こーら、挨拶する時は目を見るんだぞ」

「……え?」


この声


目の前を見るとコートの男性は津田さんで私に手を伸ばしてきた。


「迎えに来た。一緒に居てくれませんか?」


首にかけてる名札はお客様用の名札

私が前からかけている名札と全く違う。


一般の方がかける名札


「っ、まさか」

「言っただろ?俺はAの為なら捨てる覚悟だってあるって」


手元に持っていた資料が腕からするりと落ちそうになった。

だが、津田さんはそれを受け止めて私の頭をポンっとしてきた


「…上には話は通してる。

……俺と逃げようか?」


話を通してるいうことは私はここを出て良いということ。

部所の方に戻るとクラッカーの音と拍手の音が響いた。


「オメデトー

アリガト」

「…まさか、知ってて」

「ノーノー

ワタシタチハ、ウレシイデス

アエタコトーニ

ダカライイコト。」


最後までいろんな人に助けられた。
手元に渡された花束と1本のペン
そこには私の名前が彫られてた。

ああ

「Thank you」

幸せなのかもしれない。

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ハル春(プロフ) - ナハマヤラさん» コメントありがとうございます。2年ぐらい前の作品ですがそう言って下さりとても嬉しいです。またいつか機会がありましたら作品を書きたいなと思います。ありがとうございます (2020年5月14日 21時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - つんちょ☆さん» コメントありがとうございます。凄く嬉しいです。コメントが遅くなりすみませんでした。もう完結した作品がここまで読まれるとは思ってもいませんでした。またいつか機会がありましたら作品を書きたいなと思います。ありがとうございます (2020年5月14日 20時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)
ナハマヤラ(プロフ) - 素敵な作品ありがとうございました。幸せな気持ちになりました。 (2020年5月14日 19時) (レス) id: eb3cd14925 (このIDを非表示/違反報告)
つんちょ☆ - 初めまして☆津田さん大好きで、津田さんの夢小説書いてる方々の作品を何作か見たのですが、貴方の作品が1番読んでて凄く良かったので、思わずコメ書きました☆ぜひともまた、津田さんで作品を書いて欲しいなぁと思ってしまいました☆ (2020年2月19日 15時) (レス) id: 1748679bb2 (このIDを非表示/違反報告)
ハル春(プロフ) - 白黒熊さん» コメントありがとうございます!最後まで書ききることが出来ました。津田さんでまた書けたらいいなと思っております(*´▽`*)これからも頑張っていきますね。 (2018年9月24日 23時) (レス) id: d930f7625b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル春 | 作成日時:2018年8月29日 21時

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