転生少女のモブとしての心得 ACT２【名探偵コナン】

第５７話 ページ8

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「ありがとうA！」
「どういたしまして」

更衣室に戻り、園子にサンダルを渡す。
男性陣とは無事合流し、外で待ってくれている。

さてさて、第２回『新一を赤面させようの会』もいよいよ大詰めだ。
蘭の髪を結い上げ、うなじを見せてドキドキを誘いましょう。ヘアピンを使うと海に入ってから危ないので、できるだけヘアゴムだけでアレンジしなきゃいけないのが難しいところだ。

蘭のトレードマークのツノ(？)には今回お休みいただいて、サイドを編み込み、左側に下めのサイドテールを作る。
両サイドは残した髪を垂らす。蘭はアクティブだからいい感じに揺れるだろう。

「……あとは、はい、これで完成！」
「え、Aこれ……」

最後の仕上げは、私のシーグラスのシュシュだ。シャラッと揺れるシーグラスは、蘭の白い水着にピッタリ。
うん、いいタイミングにいい物持ってた！

「いいの？ 借りちゃって」
「うん、蘭の方が似合うし！」

何より私がその髪型気に入ってる。
ツノ(？)がなくなると蘭ってこんな感じなのか。

「じゃあ蘭は最後に出てね！ 新一くんをびっくりさせるんだから！」

ノリノリの園子に賛成すれば、蘭がボッと頰を赤らめる。
うん、白い組み合わせの中に赤い頰は可愛いポイントだ。恋してる女の子ってどうしてこんなに可愛いんだろう。


「……あ、」

忘れてた、と思いポーチを開く。
取り出したものを蘭に差し出した。

「はい、これあげる」

「なに？ え、これ……」


さて、今回も赤面させてやろうじゃないか！

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