第５３話 新一side ページ4
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夏休みになって、前々から約束していた海に行く日がやってきた。メンバーは俺と同じサッカー部の男子２人。そして蘭、園子、Aだ。
男性用更衣室。
そこで３人話をしていた。
「新一は大丈夫なのか？」
「なにがだよ、
仁志の質問に俺は首を傾げる。こちらを向かないまま、
「毛利と陵の件だろ」
「はあ？」
博臣の言葉に俺はさらにわからなくなるが、仁志は博臣に同意のようでこくこくと頷いている。俺の困惑を悟ったのか、博臣は呆れたようにひとつため息を吐く。
「結局どっちなんだって話だろ」
「そうだよ、俺ずっと新一は毛利さんとくっつくと思ってたんだけどなぁ」
「……………はあ？！
バーロ！そんなんじゃねーよ！！」
仁志の言葉に、ようやく理解が追いついてきた。つまりこいつらは、俺が蘭に気があると思っているのだろう。そしてなにやらAも巻き込まれている。なんでそうなった？！
「蘭は幼馴染ってだけだよ！
Aも友達ってだけだし、別にどっちに気があるとかじゃねーよ！」
俺の返事に、仁志はムスッとした表情を向けてくる。でもくるっと俺に背を向けて、
「ふーん、まあいいけどさ。じゃあ俺、陵さんにアタックしちゃお」
「なんでそうなんだよ！」
「？？
陵さんのことそういう意味で見てないんだろ？だったらいいだろ。新一がとやかく言うことじゃない」
Aにアタック？
そんなことを言い出す仁志は、珍しく本気らしい低い声を向けてきた。そしてそのまま更衣室を出て行ってしまった。
仁志がAを好き……か。友達なら応援すべきだろう。
でも、
「いいのか？」
ジッとパーカーのチャックをあげて、博臣の瞳が俺を射抜く。
「『いいのか』って……なにがだよ。
仁志はいいやつだし、Aもきっと気が合うだろ。変なやつに捕まるよりよっぽど安心だ」
動揺を悟られたくない。それでもなんとなくモヤモヤした感情が俺を渦巻く。
そんな俺に、博臣は呆れたように声を落とした。
「……なんだ、気づいてないのか」
……は？
気づいてないのか、ってなんだよ。
落とされた言葉に固まって、言い返そうとした時には博臣は更衣室にいなかった。
「……なんだよ」
言うだけ言って、混乱させるだけさせといて、
__いいのか?__
「……いいわけ、ねぇだろ」
でもそれは、俺のわがままじゃねぇか。
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いろどり夏 - これもう更新されないんですかね？(´・ω・｀) (7月30日 17時) (
レス) @page12 id: 0002858abd (このIDを非表示/違反報告)
あっぷるぱい。(プロフ) - めちゃめちゃ面白いです、、！またお時間がある際に続きを更新して下さると全私が喜びます🥲気が向いたらどうかお願いします、！ (7月7日 2時) (レス) id: 92afbafb2d (このIDを非表示/違反報告)
はく(プロフ) - ( ﾟ∀ ﾟ)ﾊｯ！続きがぁぁ気になるうｯｯｯ！待ってます！ (2021年8月29日 11時) (レス) id: 26d8dd33a4 (このIDを非表示/違反報告)
yuyuyu(プロフ) - すっごく面白くて大好きです！！自分的には夢主と新一がくっついて欲しいですね。これからも更新頑張ってください！応援してます! (2021年6月19日 19時) (レス) id: a946daa559 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - あやにゃんさん» なん、ですとぉ？！ わざわざ来ていただきありがとうございます！ あわわ、コメント欄見てないのがバレましたね、気をつけなければ……！ 楽しんでいただけてうれしいです！ コメントありがとうございました！ (2020年6月6日 15時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉 | 作成日時：2019年6月9日 21時
