第２７話 ページ27
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走ってきたのは蘭だった。新一を探していたようだ。
「あれ蘭、部活は？」
「あ、今日は休みになったんだ。
だから、美保から新一はいつも残って練習してるって聞いたから……」
なるほど。そして新一ひとりだと思っていたから私もいたのを見て驚いたってわけか。
「新一とAは、いつも２人で？」
「おう！Aすごいんだぜ！」
「そ、そっか……」
うれしそうに私のことを話す新一に対して、少し暗くなった蘭の表情。
おいこら新一、あんた本当に恋愛的なことに対してはアホだな。
「あ、じゃあ蘭、ちょうど衣装の仮縫い終わったからさ。ちょっと着てみてよ」
「え」
ここで私が動きます。
ついに来ました！新一を赤面させようの会！
隣のクラスが人いなかったからお邪魔する。
「蘭、これ着て」
「う、うん」
着てもらい、腰回りなどを軽く調節する。
あ、ここはマジックテープにして上からリボンで隠しちゃえば着やすくなるかな。
「ほら、これで……
今日からあなたもお姫様……！」
懐かしのミラ王女のお言葉ですが、お借りします。
姿見には仕立てた衣装を纏う蘭の姿。
ほぼ完成形ですよ！ドヤァ……！
「すごい……可愛い衣装」
「ふふ、そうでしょう？」
うれしそうな蘭を見て、私は蘭にイスに座るよう促す。もちろんヘアアレンジをするためだ。
「……これ、Aにも似合いそうね」
「え？」
突然投げかけられた言葉に首をかしげる。
蘭は寂しげな表情をしていた。
「………これは、蘭のために作った衣装よ？」
「ラミアのため、でしょ」
変わらずネガティブな蘭に少し呆れた。それは、役者である私にケンカを売っているのかな？
そんなことは思ってもポーカーフェイスです。みんな一度は考えちゃうことだからね。
「……ねえ、蘭。私の演じる時の魔法の言葉を教えてあげる」
「え？」
「『私には、私の演技しかできない』、私はこの言葉を思いながらいつも練習していたわ」
「…………。」
「ねえ、蘭には蘭の演技しかできないよ？
誰かと比べちゃう気持ちもわかるけど、一度その役に入り込むと決めたなら投げ出しちゃダメ」
蘭も時々ひとりで練習しているのを見かけたことがあるから。その心構えを信じたい。
___それに
「それにさ、もったいないんじゃない？」
「え、なにが？」
「あーんな恥ずかしい告白、好きな人に直接言えちゃうの、きっとこの劇でだけだよ？」
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紫苑(プロフ) - 待ってマジか、、、月城ってwうちのファミリィ―ネェーム((リアル名字なんだが、、、ウケる（真顔） (5月31日 6時) (
レス) @page1 id: 3aa754953d (このIDを非表示/違反報告)
#P - ずっと、求めていた小説が見つかりました…！！！ 大好きだぁああ！！ (2022年6月14日 23時) (レス) @page34 id: 9b79f8fc8c (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - ザックの嫁さん» レスが遅れてすみません。コメントありがとうございます。まだ救済まで至っていませんが…頑張りますので見守っていただけると幸いです。コメントありがとうございました！ (2020年1月8日 13時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
ザックの嫁 - 救済とか……… 大好物じゃないの！！ (2019年12月15日 14時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - ラムさんさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！やっと更新しました……おまたせしました！これからも維持できるよう頑張ります！ (2019年5月4日 22時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紅葉 | 作成日時：2019年1月24日 23時
