最悪! ページ2
『あ、ユキ姉。』
朝のテレビに出て来たユキ姉を指すと、母さんが真っ先に反応した。
ー
『いよいよ明日、私達のアルバムが発売されます!』
『いや〜、この前のライブも最高だったよね!』
『そうそう、ユキがこけた時にはどうしようかと思ったよ。ね〜、ふうちゃん。』
『わぁ〜!そ、その話は…!』
『ふふ、そうね。私も固まっちゃった。』
『ふうちゃんまでぇ…。』
ー
短い朝のテレビ枠のはずが、いつものじゃれあいのせいで後10分。
『効率が悪いな…。』
思わず呟くと、母さんは笑ってテレビに映るユキ姉を見つめる。
「朝から元気を貰えるんだから、効率が悪くってもいいじゃない。」
母さんはそう言うが、俺にはあまり関係ない。
…だって、いちようあの3人。幼馴染でもあるんだから。
…懐かしいとは思うが、戻りたいとは思わない。
…あの4人は面倒だから。すぐキレるは泣くは…。
関わりたくない。
お茶を飲み干し、歯を磨いて荷物を持つ。
「行ってらっしゃい。気をつけてね。」
『行ってきます。』
外に出て、のんびりと歩く。
空はすっかり夏模様。昨日までの大雨が嘘の様だ。
ビシャ
…まぁ、水溜りが無いとは言ってない。
さっきの、ビシャ、は、車がスピードを出して水溜りの上を通って、水が跳ねて俺にかかった音だ。
頭から爪先まで、びしょ濡れになった。
…最悪…。7月だから、直ぐに乾くと思うけど…、流石にこのまま学校に行くのは…。
「おい、大丈夫か?」
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作者名:ランタ | 作成日時:2020年11月22日 22時