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悪戯が33回 ページ37

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『まあ、出来心なんていっぱいあるよ。例えば悪戯なんかそうでしょ、今も昆布茶に激苦ソース混ぜたし』


芥川が昆布茶を飲み、そして吹き出した。


「き、貴様…!!また巫山戯た事を…!!」

「芥川先輩大丈夫ですか!!!」

「…羅生門」

『え!?ひゃあああしぬ!!!刺さっ…うわあ痛い痛い!!!締め付けないで!!』


逃げようとしたが間に合わず、羅生門に拘束されて宙吊りにされた。そのまま逆さにされ、髪の毛がばさっと顔にかかってむず痒くなり、くしゃみをした。


『…逆さ吊りはしんどいよやつがれ先輩〜』

「貴様がそのような事をするからだろう」

『うぐ…否定出来ない…』

「これだけで済んでいる。妥当な判断だろう」


Aがううと唸った。芥川がふっと笑い、そして無花果を口に運んだ。


「芥川先輩にしたらこれでも仕置にしたら甘いと思いますよ」

『知ってるよお…あ、頭に血が上ってきた気持ちわ…ぐあっ!?いっっっっっった!!!』

「…樋口。書類仕事が少しある、頼めるか」

「あ、はい!分かりました直ぐに片付けてきます!!」

『あれAを心配してよ』


Aがゴン!!と明らかに鈍い音を立てて床に落ち、それを気に止めることも無く会話を続ける2人。頭を擦りながら身体を起こすと芥川と目が合った。


『…やつがれ先輩ってAの事嫌いなの?』

「確かに、貴様がその様に悪戯をけしかけてくるのは嫌いだ」

『ふうん。まあそうだろうね。



じゃあまた悪戯しよっと』


「…そこは悪戯しないと云う所だろう」



Aはふはっと吹き出して笑った。首を小さく捻った芥川に向き直り、口を開いた。


『やつがれ先輩、Aの事嫌いじゃないもん。


Aは嫌いじゃないもの、大好きだよ』




「…そうか」





しれっととんでもない事を云ったが、当本人は気にしないと云う様ににこにこ笑っていた。



『あ!!そう聞いてよやつがれ先輩!Aついに檸檬お兄さんとお話してくるの!!楽しみで仕方ないっ』


「そうか、それは良かったな。ならばさっさと行く事だ」


『辛辣だねえ』



じゃあね!と嵐のように来て去っていったA。芥川が暫くしてから溜息をつき、口元を抑えた。




「…調子が狂わされる」

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君死勿 - 樋口「芥川先輩〜!?!?」←ってなってそうですね… (8月30日 13時) (レス) id: f169115c31 (このIDを非表示/違反報告)
和歌 - 素敵な作品ありがとうございます! (2022年8月17日 0時) (レス) @page1 id: 5bd59d973a (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - いえ!頑張って下さい! (2022年7月29日 12時) (レス) id: cf85aeee8c (このIDを非表示/違反報告)
しろみぃ(プロフ) - 彩さん» わーー!!ありがとうございます!!!!更新頑張らせて頂きます…!! (2022年7月29日 12時) (レス) id: 02d7799d85 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - この作品大好きです!これからも更新頑張って下さい!私の心の癒しです! (2022年7月29日 9時) (レス) @page11 id: cf85aeee8c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しろみぃ* | 作成日時:2022年7月22日 22時

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