悪戯が32回 ページ36
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いつ誰が、家族とは守られ守るべき存在なのだと云ったのだろうか。本当に幸せだと、どこを取って眺めても双方幸せだと云う事が出来る家族はきっとそう無いだろう。
親が子供に虐待をする。親が子供を捨てる。親が子供をストレスの捌け口にする。そして、親が良かれと思ってした事が子供を追い詰めていたと云う場合もある。
果たして本当にこの世界で家族と云う関係は、必要なのか。家族とは愛すべき存在なのか。
きっと誰も1つの真実に辿り着く事は無いだろう。
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「…これは一体どういう事だ三宅」
『無花果と紅茶。煎茶無かった』
「そういう事ではなく…何故急にこれを目の前に出した」
確かに現在地は部屋の入り口。Aは皿とティーカップを両手で持っている。
『え？やつがれ先輩って無花果嫌いだった？』
「そういう事でもない。貴様が何故これを僕に出したのかという事だ」
『あ、紅茶が嫌だった？合わないもんね、変える？』
「そこでもない」
漫才:噛み合わない遊撃隊隊長と(自称) 副隊長 を繰り広げる2人。結局いつも通りである。
『あ、無花果どこから仕入れてきたかってこと？えっとね、川原おばさんのたい焼き屋さんの近くのスーパーにあってね、高かったけど買ってきた』
芥川は諦めた。とりあえずそれらを受け取り、テーブルに置いた。
「…そうか、貰うぞ。それと確かに紅茶は合わない」
『だよね…こうちゃ…あ！わかった』
Aがぱちんと指を鳴らした。紅茶のカップを持ち上げて両手で包み込んだ。
『紅茶を昆布茶に』
紅茶の華やかな香りは昆布茶のいい香りに変わり、芥川は小さく顎を引いた。
「…悪くない」
『それなら良かったあ』
珍しく悪戯も無く平和に過ごしている。
と、入り口の扉からそっと覗いていた樋口はそう思った。どことなく芥川もいつもより嬉しそうな、そんな気もしていた。
Aもにこにこしながら自身の横髪をくるくると指に巻いて遊んでいた。
『…あ！いっちゃんじゃん！今日の夕飯グラタンかドリアどっちがいい？』
ぐふっと樋口が噎せ、何度か咳払いを挟んでから部屋に入った。芥川が不審そうな目で見ていた。
そんな目で見ないでください芥川先輩…と呟きたかったが自分のせいでしかない。
「…グラタンが良いです。すみません、出来心で見ていました」
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君死勿 - 樋口「芥川先輩〜！？！？」←ってなってそうですね… (8月30日 13時) (
レス) id: f169115c31 (このIDを非表示/違反報告)
和歌 - 素敵な作品ありがとうございます！ (2022年8月17日 0時) (レス) @page1 id: 5bd59d973a (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - いえ！頑張って下さい！ (2022年7月29日 12時) (レス) id: cf85aeee8c (このIDを非表示/違反報告)
しろみぃ(プロフ) - 彩さん» わーー！！ありがとうございます！！！！更新頑張らせて頂きます…！！ (2022年7月29日 12時) (レス) id: 02d7799d85 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - この作品大好きです！これからも更新頑張って下さい！私の心の癒しです！ (2022年7月29日 9時) (レス) @page11 id: cf85aeee8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろみぃ* | 作成日時：2022年7月22日 22時
