やつがれくんvsJK。【文スト】【芥川龍之介】

悪戯が17回 ページ19

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突然だが、ポートマフィアだけでなく探偵社にも変わり種の変人が存在する。探偵社こそ個性の溢れる不思議集団であるが、彼もまたよく分からない人物である。



「ねえ〜〜雪嶺(せつれい)くん。いい加減下ろしてくれなーい？」


「独歩くんに許しを頂いたなら俺は下ろすかな〜それか俺に大福でもくれるって言うなら________」


「よし、大福10個でどうだい」


「よし！治くん下ろすね独歩くん」


「また買収されてるのか田辺！！！」


「買収だなんて失礼な言い分だなあ国木田くん」


______________田辺雪嶺、22歳。大福好きの変人。



半年と2ヶ月前に唐突に探偵社に雇って欲しいと申し込みに来て、ほぼ満点で入社試験を合格した_____割に中身がとち狂っている。奔放でぶっ飛んでいる所は賢治、その割に頭がキレる所は太宰、真面目モードになれば国木田似という様々な人の良いのか悪いのか分からない部分を詰め込んだ奴が雪嶺と言ってもおかしくない。
太宰同様、容姿だけは良いが為に女性ウケがいい。中身は大福バカである。


雪嶺が、太宰を吊り上げてある縄を解きながら話を続ける。



「大福は世界救えるよ」


「大福美味しい論はもう懲り懲りだ。この前半日かけて大福プレゼンテーションしたのは忘れたとは言わせんぞ」

「え、あれでまだ4分の1なんだけど。あれで序章だから明日にでも本編のプレゼンテーションしようかなと思ってたけど」





沈黙。







「…私、とりあえず和菓子屋で大福買ってくるよ。国木田くんのツケで」


「俺もお腹減ったから、うずまき行って食べてくるよ。独歩くんのツケで」



「貴様ら兄弟か！！！後俺をツケにするな！！」





2人が仲良くハイタッチして探偵社を慌ただしく出ていった。






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田辺雪嶺(たなべせつれい)

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探偵社社員

常にテンション高め大福崇拝マン。大福しか勝たん。

好きな物→大福、動物、昆虫

渾名「頼れる阿呆」(国木田命名)

探偵社員の長所とも言えるし短所とも言える所をかき集めて混ぜ込んだら雪嶺ができる、らしい。

性格が８割方太宰さん似な為、ついたあだ名が迷惑製造機。そのため国木田の負担が2倍になり、毎日胃を痛めているそう。

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