悪戯が16回 ページ18
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芥川は現在部屋で就寝しようとし____全く出来なかった。元々睡眠が浅いのは眠れない理由の一つだが、それより主要因はそれであった。
『が〜れ先輩〜やつが〜れせ〜んぱ〜〜い〜!!!!』
「五月蝿い眠れん黙れ」
Aの謎のやつがれ先輩の歌が歌われていることである。
『Aは暇。やつがれ先輩が早く治らないせいで悪戯出来なくて暇なの!』
「…永久に治らなくて良いと思ったのはこれが初めてだ」
『治せーー!!Aのためにーー!!』
わあわあと叫びちらし、Aは延々と芥川の頬をつんつんしていた。拗ねたようにぷくっと頬をふくらませ、許さんと呟き続けていた。もはや呪いである。
「僕は今貴様になにか言い返せるような気力がない」
芥川が視線を外す。Aは指を引っ込めてしゅんとした顔でごめんなさい、と呟いた。
『い…いっちゃんも出張だし、銀ちゃんも居ないし…Aやつがれ先輩しか今近くに居なくて…
A寂しかった…』
「………」
沈黙が降りた。
芥川そんな表情をする彼女を見てため息をつき、上半身を起こした。
『え、痛くないの?』
「多少は痛む。だが耐えられる程度だ。…それで。貴様は何がしたい」
ぱっとAの顔が明るくなった。嬉しそうに笑い、叫んだ。
『悪戯!』
「…羅生門・擽り」
『んびゃぁあ!?ちょっ!!!あっははは!!!』
なんだかんだ仲はいい。
芥川も、口の端だけで薄く微笑んだ。
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君死勿 - 樋口「芥川先輩〜!?!?」←ってなってそうですね… (8月30日 13時) (レス) id: f169115c31 (このIDを非表示/違反報告)
和歌 - 素敵な作品ありがとうございます! (2022年8月17日 0時) (レス) @page1 id: 5bd59d973a (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - いえ!頑張って下さい! (2022年7月29日 12時) (レス) id: cf85aeee8c (このIDを非表示/違反報告)
しろみぃ(プロフ) - 彩さん» わーー!!ありがとうございます!!!!更新頑張らせて頂きます…!! (2022年7月29日 12時) (レス) id: 02d7799d85 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - この作品大好きです!これからも更新頑張って下さい!私の心の癒しです! (2022年7月29日 9時) (レス) @page11 id: cf85aeee8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しろみぃ* | 作成日時:2022年7月22日 22時