やつがれくんvsJK。【文スト】【芥川龍之介】

悪戯が14回 ページ16

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『Aにも分かってる。鏡ちゃんが、救われて欲しいって思った。人をこれ以上殺して欲しくないって、真っ当に生きて欲しいなって思った。Aも、確かに人は殺したくない。…この考えはマフィアには向いてない。分かってる。

…過去に、大切な人を喪った日も、忘れてない。


でも、結局は反抗心。心で思っているだけ。思う事くらい、自由でしょう？』


「確かに考えは十人十色だね。そういう考えには私は否定はしないよ」


『…そういう事。昔、殺さずのマフィアが居たとか聞いたけれど、Aは…そんなこと、したくても出来ないです。やつがれ先輩や、紅葉姐さんに言われたら、やるしかない。
Aは少なくとも、考えはマフィアに逆らってる。でも、実力は相応。

Aはポートマフィアを辞めようとは思わない。まだ、やつがれ先輩に出来てない悪戯があるし、いっちゃんにも嫌がらせ出来てないから』



心配しないでくださいね、と言うように余裕を見せた笑みを浮かべた。



「…Aちゃんは、たまに太宰君を連想させるねえ」




『ダザイ？…あ、ジサツ包帯さんか』

鴎外が吹き出し、どこからか現れたエリスが大爆笑をかましていた。


「太宰君がこれを聞いたらどう思うのかねえ…」

「あっははは！！！ジサツ包帯って…！！A！」


『？』


「私、Aの事大好きよ！明るくて、楽しませてくれるじゃない！ここにずっと居て！」

『お嬢…！Aときめいた！Aもお嬢大好き！！』

Aがエリスのことをぎゅっと抱きしめ、幸せそうに笑っていた。









「…Aちゃん」

『なんですボス』

「エリスちゃんとドレスを着る気は」




「『ない』」




「そっかあ……じゃあエリスちゃん！Aちゃんを誘ってよ！エリスちゃんからなら多分着てくれるはず！」


「嫌よ！必死さが嫌なの！そうよねA！」


『そうですねぇ、嫌だ』


「何でもしてあげるから！！ね！！」



『え、高級煎餅1年分買ってくれるんですか。A煎餅一日に10袋は消えますけど』



「………よし、分かったよ」



「ちょっと！A！！そこは10年分にしてよ！」


『あ、じゃあ10年分』


「エリスちゃん！？！？10年分って！！」


『何でもするって言った。他何頼みましょうかねえ？』




にこっとAが悪巧みを考えてそうな笑みを浮かべた。

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