悪戯が12回 ページ14
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Aの、鏡花を救ってあげたいという願いはこのポートマフィアに反する行動になる。結局、Aは芥川の通りに動くしかない。流石のAでも、反マフィア的行動を取れば首領が動いてAを徹底的に潰す。Aの頭ではさすがに首領に事足りない。
いつか、記憶の中の家族が言っていた言葉を思い出した。
「 " 考えるより先に動け。それが本能が選んだ正しい選択 " 」
Aは、今まで直感を信じて動いた。先の先を読もうとは考えなかった。先の先は、先の事柄を片付けてから考えればいい。そう思っていた。が、確かに予想はしておいた方が良いのかも、しれない。
そう考えを改め直そうと思ったのは、その光景、出航した船が爆発し、その隣を小型の船が走っていく_______乗っているのは国木田、満身創痍の敦、そして鏡花______のを見たからだ。
芥川は敦を捕獲、鏡花も連れ戻そうとし、そして敦をコンテナに突っ込んで取引先に出ようとした。が、何らかの理由でそれは阻まれた。爆発が起こったくらいだ、相当な理由がある。
コンテナの上に腰掛け、風に吹かれながらその光景を見、考察を自分なりに繰り広げて続ける。思いつくのは、鏡花が自分から外の世界に出ようとして、芥川に楯突いた。その背後には敦がいた。
芥川は強い。それに勝つレベルの敦の異能ならば、確かに取引先が求める理由もわかる。というものである。
芥川はヘマをやらかすのか。そんなはずがない。ヘマをやらかすというより自分の道を貫き続ける。それが、正しいと思って。誰もそうだ。自分の思う事が正しいと思うしかない。
その信念が歪み、間違っていたとしたら。正義は悪であり悪は正義になる。その歪みと本当の正義が衝突し、相手が倒される未来。空想の世界ならヒーローが悪役を倒すというテンプレ。今回、それが敦と芥川だとし、武装探偵社とポートマフィアがどちらが本当の正義かと聞かれれば__________探偵社でしかない。
ポートマフィアが間違っている訳では無い。この世のルールには逆らっている。どちらが間違っているのか、それは誰も分からない。
『…マフィアから消されそーな考えじゃん…やーめた。考えたら煎餅欲しくなる。
さて…いっちゃんがやつがれ先輩助けに行くころかな』
港に積まれたコンテナからひらりと飛び降りた。
┈┈┈┈
急なシリアス。
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君死勿 - 樋口「芥川先輩〜！？！？」←ってなってそうですね… (8月30日 13時) (
レス) id: f169115c31 (このIDを非表示/違反報告)
和歌 - 素敵な作品ありがとうございます！ (2022年8月17日 0時) (レス) @page1 id: 5bd59d973a (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - いえ！頑張って下さい！ (2022年7月29日 12時) (レス) id: cf85aeee8c (このIDを非表示/違反報告)
しろみぃ(プロフ) - 彩さん» わーー！！ありがとうございます！！！！更新頑張らせて頂きます…！！ (2022年7月29日 12時) (レス) id: 02d7799d85 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - この作品大好きです！これからも更新頑張って下さい！私の心の癒しです！ (2022年7月29日 9時) (レス) @page11 id: cf85aeee8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しろみぃ* | 作成日時：2022年7月22日 22時
