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実弥が迎えに来るであろうカフェで待つ


ホットミルクに蜂蜜とホイップクリームを追加して
温かさで溶けていくのを飲むのが好きで

外の見えるカウンターで待っていれば



『えっ』

「ちょっしっかり持てよォ」


後ろから手を掴んできてそのまま飲む実弥
びっくりして落としそうになったが大きな手がそれを阻止した



「外めっちゃ寒い」

ピトッと頬に当てられた手にビクッとした


暖かい室内でぬくぬくしていた私とは違く冷たくちょっとカサつく手




「Aは暖けェな」

頬から首に手が滑り落ち手の甲でスリスリされる



『実弥、擽ったい』

その手を掴めば待っていたかのように握られ



「行くかァ」

その手はそのままでもう片方は私の服のフードの下に





『フードの手動かさないでよっ』

「ここ暖かいんだよォ」



そんな会話をしながらケーキ屋さんまで歩いて行けば
少し並んでいて最後尾に着く









「あれ、不死川くん?」

どこからか聞こえた声に振り向けば綺麗にメイクした女の人で



「どうも」

律儀にお辞儀する彼の真似をして自分もお辞儀をした



「不死川くんもここのケーキ好きなの?」

「あァ、彼女が好きなんです」


サッと手を離されてしまったがフードの手は取ってくれなくて
目の前で会話が繰り広げられる




「あなたは…」

私に話が回ってきたかと思えば

「前進んでますよ」


そのまま女の人までケーキ屋の中に入れて会話が途切れた









『実弥』

「ん?」

『なんかいつもより大人っぽかったね』


素直にそう思った
高校の時に比べて話さないし、必要最低限の返事だけみたいで


「はは、んだそれェ」

『いや、なんか冷たくなった?』


首を傾げて見上げれば



「暖かいのはAにだけで充分だァ」


スポンとフードを被されて手が実弥のポケットの中に入った



『え、暖かい』

「カイロ持ってるからな」

『カイロちょうだい!!!!!』

「取ってみろォ」



背の高い彼は手を挙げてしまい絶対取れない

最初はぴょんぴょん頑張ったが無理で





『手下ろして!!』

「はいはい、小さいねェAちゃん」



頭をぽんぽんされてクシャッと笑った

その笑顔にキュンとしたなんて言えないけど







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瑛茉(プロフ) - 幸せを(ゝω・´★)さん» メッセージありがとうございます。私もこんな同居人欲しいな〜と思いながら書いてます(笑)これからもよろしくお願いします! (2021年4月4日 10時) (レス) id: 34a2c94a5f (このIDを非表示/違反報告)
幸せを(ゝω・´★) - さねみん可愛いですね、、こんな同居人いてほしいなぁって思いました。応援してます!頑張ってください!! (2021年4月3日 14時) (レス) id: acc958e8df (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑛茉 | 作成日時:2021年4月1日 22時

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