甘すぎる同居人【不死川実弥】

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その日はそのまま寝落ちしてしまったのか変な時間に起きた




人が動かないと勝手に夕焼け色に変わる照明がそうなっていて
自分を包み込むように実弥が寝ていた


身体が痛くなっているかと思ったが頭の下には
傷のあるたくましい腕があっておかげでぐっすり寝ていたらしい







同居しているとはいえ一緒に寝たことなんてなかったし
何より実弥は約束をずっと守ってくれていた





綺麗な銀髪に色素の薄いまつ毛

自分の寝顔はいつも見られていても
そういえばこんなにまじまじ見たことないかもと
身体を反転させて向き合った





その時、頭を乗せていた腕が動き引き寄せられた









ﾁｭｯ




一瞬何が起きたかわからなかった

でもたしかに暖かい温もりが当たった




スースー寝息を立てる彼は起きる様子もなく
言わなければ大丈夫と呪文を唱えながら目を閉じた


こんな時でも寝れる私は何者なのだろうか








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その時、実弥は実は起きていた

暗くてよかったが耳は真っ赤になり
心臓の音が聞こえてしまうのではないかとバクバクした




事故だから、そう思っていても
Aが腕の上で動いた時に離れてほしくなくて微睡みの中で引き寄せた

力が強すぎたらしい、、、




しばらくすれば隣からは寝息が聞こえてきてうっすら目を開けた




少し口を開け小さく丸まって寝るA

いつもはまつ毛長ェな、肌マシュマロみたいだなァ
噛み付いたら気持ちよさそうだなァなんて思って見ていたが
今日はある一点に集中してしまって仕方がない







別にキスなんて初めてじゃねェのに






すると、彼女がもぞもぞ動いて胸に顔を埋めてくるから
さらに引き寄せて頭を撫でた





昔からいい匂いがする髪の毛もお気に入りのひとつで
時間を見ればもう少し寝れそうだったのでそのまま寝た







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