にひゃくよんじゅうよん！！ ページ47
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相良「ほら、どうするよォ三橋。
お前が助けねぇとこの“ネーチャン”の
お顔はぐっちゃぐちゃだぜェ……?」
「……、…」
三橋「やめろ相良ァｯｯ!!」
睨み付ける私を馬鹿にしたように笑う相良さん。
少し眉をあげて、わざとらしく優しい声を出した。
相良「お前も散々だな。
三橋の女になったせいで、こんな目に合っちまってよ」
「……そんなこと思ったことありません」
相良「ヒャッハハ……強気な“ネーチャン”だな」
三橋「ッ相良!!」
三橋さんの手錠が金属とぶつかる音が何度も響く。
名を呼ばれた相良さんは目だけで三橋さんを確認した。
三橋「お前弱いからこんな手しか使えねぇんだろ。
俺と勝負しやがれゴルァ!!」
相良「……残念だよ三橋。
俺を挑発したところで、時間稼ぎにしかならねェ」
鉄の棒と、手袋を置いて三橋さんのほうに歩いてく。
無抵抗な体に鈍い音が襲った。
やめてと何度叫んでも、相良さんには届かない。
相良「気に入らねぇんだよ……
いっつもヘラヘラしてんのによォ。
誰よりも強いとかよォッ!!」
三橋「うぐっ、…ふ……はっ……」
相良「どうだ……千葉最強さん?
女一人守れねェ惨めな気分はよ。
教えろやオラァｯｯ!!」
何度もお腹を蹴られ、
ゴホゴホと噎せながら咳をする三橋さん。
私はあの人を、いつも守れない。
“おっかねぇ彼女”なんて言われて舞い上がってたのに、
結局なにもできない。
「………っ、……」
いつも守ってもらってばっかり。
助けてもらってばっかりで。
相良さんが再び鉄の棒を握り、
私の方に突きつけてきた。
もう数センチでも動けば当たってしまう。
相良「おら泣き叫べよ」
「………っ」
相良「三橋が自分の無力差を思い知るくらいによォ!!」
「……相良さん」
私を脅すその目は、
私が映ってるのに目が合ってないみたい。
かすんでぼやける視界のせいかな。
「相良さん……ずっと聞きたかったんです……」
相良「あ??」
「………どうして、さっきから
瞬間、相良さんの目が大きく見開いた。
赤い鉄の塊が、かすかに震える。
「………ずっと、気になってたんです。
“この女”とか、“ネーチャン”とか……。
私の名前、忘れちゃったんですか?」
相良さんが、唇を噛んだのが見えた。
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nasiremon - 伊藤兄がかっこよすぎる！ 涙腺妨害ですよ…同感できるところが多い…うぅぅぅ… (2020年5月13日 1時) (
レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - 牡丹杏。さん» ぜひぜひ続きも見てください(*´∇｀*) (2018年12月27日 15時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹杏。(プロフ) - えーここまでで涙ボロボロなのに、続編見たらどうなるの。私の涙腺w 楽しみにしてまーす (2018年12月27日 15時) (レス) id: 48235b53b0 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - ライアーさん» コメントありがとうございます！とても励みになります！これからもキュンキュンしてもらえるようらがんばります！！ (2018年12月26日 14時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
ライアー - 続編すっごく楽しみにしてます。頑張ってください！応援してます！！！ (2018年12月26日 13時) (レス) id: ca359b9f59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2018年12月16日 17時
