にひゃくにじゅうよん！！ ページ28
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ピンポーン。
チャイムを鳴らすと程なくして
三橋さんのお母様が玄関から出てきた。
愛美「あらAちゃん!どうしたのよー!」
「こんばんは。あの、三橋……貴志くんは?」
愛美「さっきフラフラーって出ていったところなの。
何かあった?」
出掛けた……のか。
こんな中途半端な時間からどこに行ったんだろ。
まぁいいや。
「さっき兄のお見舞いに行ったんですけど、
もう退院出来るらしくて」
愛美「えー良かったじゃない!!」
そう、それはつい20分ほど前のこと。
病室に向かったら、
なんとそこには松葉杖姿の兄の姿が。
伊藤「先生に頼み込んで早めに退院させてもらえたんだ」
「そっか。もう平気なの?」
伊藤「うん。ただ、申し訳ないんだけど……」
「??」
伊藤「俺の着替え持ってきてもらって良いかな」
「ああ、もちろん」
伊藤「ありがとう! その間に手続きすませとく」
「わかった。気を付けてね」
伊藤「それはAでしょ」
私たちの会話を聞いていたお医者さんが
「人間とは思えない回復力ですよ」と
言ったきたけど恐らく誉め言葉ではないだろう。
そんなわけで私はお兄ちゃんの着替えを
持ってきてる途中で。
そのことを三橋さんに伝えようと思ったんだけどな。
「実は今日もお泊まりさせていただけるお話
だったんですけど、そういうわけなので……」
愛美「あらそう? お兄ちゃんも泊まればいいのに」
「大惨事になるのでそれはやめたほうが……」
愛美「ま、わかったわ。またいつでも泊まりに来なさいね?」
「はいっ……ありがとうございます!」
三橋さんのお家から病院へ向かう。
いつもの道、ではなく近道である裏通りを選んで進んだ。
……この選択を数分後に後悔するとは、
もちろんこのときの私が知るわけもなく。
駆け足で角を曲がろうとした瞬間、
反対側から歩いてきた男の人に思い切り
突進してしまった。
「ふぎゃっ」
?「ってぇな……」
さすがにこのときばかりは命の危機を感じた。
私がぶつかった男の人は2メートルほどある高さで
その後ろには派手なシャツとスーツを着た
男の人が五人くらい。
……ヤクザ集団ほどこの世で怖いものはないよね☆
?「お嬢さん」
「ごごごごごめんなさいいいいい」
?「ごめんで済んだら警察は要らないけどなぁ」
私、殺される……。
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nasiremon - 伊藤兄がかっこよすぎる！ 涙腺妨害ですよ…同感できるところが多い…うぅぅぅ… (2020年5月13日 1時) (
レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - 牡丹杏。さん» ぜひぜひ続きも見てください(*´∇｀*) (2018年12月27日 15時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹杏。(プロフ) - えーここまでで涙ボロボロなのに、続編見たらどうなるの。私の涙腺w 楽しみにしてまーす (2018年12月27日 15時) (レス) id: 48235b53b0 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - ライアーさん» コメントありがとうございます！とても励みになります！これからもキュンキュンしてもらえるようらがんばります！！ (2018年12月26日 14時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
ライアー - 続編すっごく楽しみにしてます。頑張ってください！応援してます！！！ (2018年12月26日 13時) (レス) id: ca359b9f59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2018年12月16日 17時
