にひゃくじゅうろく！！ ページ20
*I-side
伊藤「ぐァ……ッ……、…ぅ……」
やべぇぞあのノッポ野郎……。
糞ったれが……。
月川「そもそもなんで俺が!!
二回も!!出てこなきゃならねぇっていう!!
わかるかぁおい!!この気持ちをよぉ!!
どう表現しようかってよぉ!!」
情緒不安定かよ……。
月川はすでに倒れてるヤクザ達を
満足いくまで蹴り続けていた。
倒れてる奴等はもう呻き声すらあげられないと言うのに。
───この間みたいに怪我しちゃ嫌だよ。
伊藤「ゲホ……、…ｯハァ……」
ごめんな、A。
お兄ちゃん……約束破ってばっかりだな。
俺は痛みでもはや力の入らない足を引きずって、
月川の背後に回る。
丁度そのとき振り返ってきたので、
思いきりその顔面に拳を入れた。
かなりのダメージのはずだが、
手首をしっかり掴んで引き剥がされる。
月川「鼻血……いつぶりだろ」
ごめん、A。
心配させてばっかりで。
伊藤「言っとくけどなァ……三橋は俺より強ぇーぞ」
月川「へぇ。ご忠告どうも、ありがとうｯｯ!!」
伊藤「ふぐｯ、ぐぁあ……ｯｯ」
思いきり蹴られて、体が宙に浮いた。
冷たい地面に叩き付けられる。
くっそ……痛ぇ……。
相良「あらら。本気にさせちゃった」
相良の愉快そうな声が聞こえてくる。
むちゃくそ気分が悪いのは、
打ち所が悪かったからか、それとも苛立ちか。
何度も何度も臓器が飛び出るような
痛みが腹部を食らい、
寝ているのに目眩の感覚。
伊藤「ｯ……かは…、……ッ…A…………」
ごめん、帰れなくて。
夜ご飯リクエストしたのに。
伊藤「…、………ッ……………A………」
ごめん、ごめんな。
不安にさせて。
ただでさえ、一人で家にいて不安だろうに。
暗くなっていく視界。
パトカーの音が聞こえてきたな、と
気づいたときには月川も相良もいなかった。
ひんやりとしたコンクリートに俺の血が
真っ赤に染めていく。
伊藤「………ッ、…ごめん、A」
Aの不安そうな顔が脳裏を過る。
せめて連絡だけでも………と考えた瞬間、
全身の力が抜けてしまった。
.
.
次に目を覚ましたとき、
目の前に白い天井が写し出された。
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nasiremon - 伊藤兄がかっこよすぎる！ 涙腺妨害ですよ…同感できるところが多い…うぅぅぅ… (2020年5月13日 1時) (
レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - 牡丹杏。さん» ぜひぜひ続きも見てください(*´∇｀*) (2018年12月27日 15時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹杏。(プロフ) - えーここまでで涙ボロボロなのに、続編見たらどうなるの。私の涙腺w 楽しみにしてまーす (2018年12月27日 15時) (レス) id: 48235b53b0 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - ライアーさん» コメントありがとうございます！とても励みになります！これからもキュンキュンしてもらえるようらがんばります！！ (2018年12月26日 14時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
ライアー - 続編すっごく楽しみにしてます。頑張ってください！応援してます！！！ (2018年12月26日 13時) (レス) id: ca359b9f59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2018年12月16日 17時
