にひゃくきゅう！！ ページ13
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私を抱き締めて慰めてくれていた理子さんが、
「これどういうことなの?」とちょっぴり
混乱しながら聞いてきた。
「さっき下の階に行ったんですけど、
三橋さんがケチャップ持ってて……」
赤坂「ああ……」
そこですべてを納得したような顔をする理子さん。
近くにいた佐川さんが「それで?!」と
続きを聞いてきた。
「それで、私にケチャップをぶっかけろって
言ってきて……でも、三橋さんのお顔にケチャップなんか
つけられなくて……っ」
震える手でケチャップ押し出したら、
若干目に入っちゃったみたいだし。
この罪をどう償えば良いんだろう。
佐川「Aさん……! それは辛かったっすね……!!」
「はいっ……血糊とか用意してれば、
ケチャップをお顔に塗ることなんて
なかっただろうに……!!」
赤坂「Aちゃんボケてる?」
「大真面目です」
そうこう話してるうちに三橋さんが
奪われたお金を取り返したようで、
「みんな帰るよー」と元気よく手を上げた。
赤坂「……ふふ、行こっか」
「はいっ」
何はともあれ、一件落着だ。
後ろ髪引かれるような気持ちが残ってるけど、
私はそれに気づかないで出ていこうとする。
……が、一番に校舎を出たはずの三橋さんが
真剣な面持ちでゆっくり帰って来た。
……シャッターチャンス&録音タイムの予感。
三橋さんは仁王立ちして開久さんたちを
真っ正面から睨んだ。
そして。
三橋「これで俺が千葉最強だかんなァっ!!」
なんて格好いいんだろう。
写真や動画じゃ収まりきれない尊さに
目がチカチカする。
再び階段の方に歩き出した三橋さんは
ケチャップまみれのお顔でニヤッと笑った。
三橋「どーよ」
「え?」
三橋「千葉最強の男の彼女になった気分は」
ぺろっとケチャップを舐める。
得意気な笑みに私はもう勘弁してくれ、と顔を覆ってしまった。
「……控えめに言って、最高です」
三橋「ナァーッハッハッハッ!
そうだろうそうだろう!!」
昇降口を出ると、お兄ちゃんや理子さんたちが
待っててくれていた。
みんなスッキリした顔をして笑ってる。
三橋「帰るか、A」
「はいっ」
.
私はこれで全て終わったのだと思ってた。
きっと皆そう思っただろう。
あんなことが起きるなんて、
誰が想像できただろうか。
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nasiremon - 伊藤兄がかっこよすぎる！ 涙腺妨害ですよ…同感できるところが多い…うぅぅぅ… (2020年5月13日 1時) (
レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - 牡丹杏。さん» ぜひぜひ続きも見てください(*´∇｀*) (2018年12月27日 15時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
牡丹杏。(プロフ) - えーここまでで涙ボロボロなのに、続編見たらどうなるの。私の涙腺w 楽しみにしてまーす (2018年12月27日 15時) (レス) id: 48235b53b0 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - ライアーさん» コメントありがとうございます！とても励みになります！これからもキュンキュンしてもらえるようらがんばります！！ (2018年12月26日 14時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
ライアー - 続編すっごく楽しみにしてます。頑張ってください！応援してます！！！ (2018年12月26日 13時) (レス) id: ca359b9f59 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2018年12月16日 17時
