伊藤の妹は三橋にゾッコン。Part5【今日から俺は!!】

ひゃくきゅうじゅうはち！！ ページ2

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片桐さんの処置を終えたあと、
「兄貴の方行ってこい」と
押されて私はそのまま病院に向かった。


そこで丁度、手当てを終えたお兄ちゃん。

京子さんも一緒だ。




「お兄ちゃんっ!」

伊藤「A……!」




お兄ちゃんとかなり身長差のある京子さんが
肩を貸してるのでかなり歩きづらそう。


ていうか肩貸してるのかなあれ。

どっちかっていうとお兄ちゃんの肩を奪ってる勢いだよ。

成立してないよ色々。


……まぁ楽しそうだからいっか。





早川「骨折はしてないって。打撲がところどころあるみたいだけど……」

伊藤「京ちゃんごめんね、デート台無しになっちゃって…」

早川「んーん、だいじょうぶ」

伊藤「怒ってない?」

早川「怒ってないよ、でも怖かったぁ」

伊藤「ううー京ちゃんっ!今度今日の分のデートしようねっ」

早川「うん!」

伊藤「京ちゃんなに食べたい?」

早川「んー…ホットケーキ♡」

伊藤「いいよぉ、じゃぁおっきくてまんまるのホットケーキ食べに行こっか♡」

早川「いつものやろぉっ」

伊藤「はいっ」

早川「つーんつん♡」

伊藤「がぉー♡」

早川「早く元気になってね、伊藤さんっ」

伊藤「もう京ちゃんにツンツンしてもらったから元気になったよぉ〜♡」





……病院のロビーで何やってんのバカップル。


優しい優しい私はなにも言わずに……

というか全力で他人のフリをした。



周りの患者さんは総スルー。

スルースキル高い人たちばっかりじゃん。





「京子さん、ありがとうございました」

早川「おう……、じゃなくて、うんっ」

伊藤「……智司は?」

「手当てしたし、帰ったら自分で冷やすって。
『兄貴のとこいってこい』って言ってくれたの」

伊藤「……そっか」





どこかほっとした表情を浮かべる。


詳しいことは聞いてないから
何があったのか分からないけど、

相当なことがあったんだろう。






「あ、京子さん送りますよ」

早川「大丈夫。まだ明るいし。
伊藤さんのこと、頼むね」

伊藤「京ちゃん、気を付けてね。
送れなくてごめんね」

早川「だいじょうぶだよっ。伊藤さん、早く元気になぁれっ」

伊藤「きゅぴーんっ!
すっごい元気になっちゃったぁ♡」



「……」









かなりの大ケガしてたみたいだけど、
見る感じまぁ大丈夫だろう。


愛の力ってやつかな。





いや馬鹿なのか。







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過去最高1位ありがとうございます!
作ったばっかりなのに……!!
最終回もうすぐですね(;o;)

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