伊藤の妹たちの番外編 part3【今日から俺は！！】

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『続いてのプログラムは全校男子による騎馬戦です』





キャァーｯと盛り上がる客席。

女子しか残ってないから黄色い声援がよく通る。




赤坂「あら、どうしたのAちゃん」

「理子さん…」

赤坂「三ちゃんのシャッターチャンスじゃなあの?」

「そうですけど……せっかくなら、上半身裸の三橋さんが良かったなぁって………」






男子の騎馬戦は上に乗る人だけ
なぜか上裸になるシステム。

女性陣はそれを見てはしゃいでるわけで。



でも、180センチの男が上になる訳がない。

もちろん騎馬の三橋さんも
きっとかっこいいからいいんだけど……。







赤坂「……Aちゃん」

「?」

赤坂「……三ちゃん、上みたいよ」

「えｯｯ?!」





ほらあそこ、と指差す先には
たしかに上に乗っかる金髪頭。


腹筋、鎖骨、背筋が丸見え。





「っはぅわわわ……」

赤坂「よかったわね〜♪」

「かっこいい…どうしよう……」





三橋さんの騎馬の中にはお兄ちゃんもいた。

なにやら二人で作戦を立ててるみたいだけど、
お兄ちゃんの顔が一瞬嫌そうになる。



連写の音が止まらない。







「はわぁ……素敵すぎる……たまらない……」

赤坂「まぁ三ちゃんの性格だと死んでも騎馬にはなりたくないわよね」

「三橋さんのクラスメイト様に感謝……」









ずーっと写真を撮ってたら、

レンズ越しに三橋さんと目があった。




やば、連写してたのバレたかな…。







三橋さんは私の方に軽く拳をつき出すと、

口パクで『み・と・け・よ』。



何度も縦に首振ったら、満足そうに笑った。







赤坂「ふふふっ、良かったわね!」

「どうしよう尊いが過ぎて頭の中が花火大会」

赤坂「通常運転だから大丈夫」







そしていよいよ、パァン!とピストルが鳴り、

うおおぉ!!と男子ならではの叫びをあげながら
両組が走り出す。



……けど、三橋さんの騎馬はあまり動いてない。








赤坂「……あれは人数減らしたあとに取りに行くつもりね」

「こそこそ裏から回って争ってるところを背中から取るやつですね」

赤坂「……相変わらず卑怯」

「三橋さんらしい……」









それでもかっこいいから、ほんとずるい。









……しかし、三橋さんの作戦は失敗。

二組の騎馬に攻められ、あっけなく崩れてしまった。









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三橋さんと伊藤さんの上裸とか破壊力やばそう。

……このとき妹ちゃんはお付き合いしてる設定でお願いします。

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