伊藤の妹は三橋にゾッコン。Part4【今日から俺は!!】

ひゃくごじゅうに！！ ページ5

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二人きりの帰り道。

一応、初めてではないけど……。





「……」

三橋「……」




な、なんか緊張感がやばい……!!

ドキドキしすぎて変な汗かきそう。



三橋さんずっと無言だけど、

何か話した方が良いのかな……。





それとも盗撮してもいいかな……?!

貴重な横顔をぜひ撮影させてほしい……!!






「あ、相良さんだ」

三橋「あ?」

「片桐さんもいる。こんにちはーっ」




角の方から相変わらず大人数で
下校してる開久集団がやって来たので、

手を振りながら駆け寄ろうとした、

その時だった。





不意に反対の手を掴まれ、ぐいっと引き寄せられる。



私はそのまま三橋さんの胸元へ。





「へ……っ?!」

三橋「……なんで俺いんのに他の男のとこ行こうとするんだよ」




低くて、喉に引っ掛かるような声。


伏せ目の三橋さんに見つめられて、
息もできなくなる。




片桐「Aか」

相良「よお」

「ここここんにちはっ!!」




私たちに気づいたお二人がゆっくり歩いてきた。


慌てて私は三橋さんから離れてお辞儀をする。




相良さんにすっごい見られたけど。




片桐「お前ら本当に仲いいな」

「えへへ」

三橋「俺のになったから」

「っ?!」

相良「……」

三橋「じゃ。行くぞA」

「ぇ、えっ?! 三橋さ……」




歩き始めた三橋さんに手を引っ張られて
引きずられるように私も歩く、

が、また反対の手を今度は相良さんが掴んできた。




「相良さん……?」

相良「……っ」




相良さんは少しだけ、苦そうに顔を歪めた。

だけどすぐに、ニヤリと笑うと私の手をゆっくり離す。






相良「……良かったな」

「……えへへ」

片桐「……」

三橋「……早く来い」

「わっ、」









三橋さんは、肩ごと引き寄せてきたので
かなり密着する形に。





この人、急に接近しすぎじゃないですか?!

ほんとに心臓に悪いんだけど……!!







三橋「……まだまだ安心できねぇ」

「なんの話ですか?」

三橋「お前は知らなくて良い話」

「えー……」









.









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片桐「……相良」


相良「……んだよ」


片桐「お前、いいのか」


相良「……良いんだよ。アイツが笑ってんなら」


片桐「……」


相良「けど……もしまた、Aが泣くような事があったら、そん時は死んでも三橋から奪う」


片桐「……ふ、悪い男だな」


相良「ヒャハッ、

諦めが悪いって言えよ、智司」









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