ひゃくななじゅういち!! ページ24
*M-side
なんでいつもいつも、
そうやって危ない野郎と二人きりになる?
警戒心を知らねぇお前がもしもの時
回避出来るわけねぇだろ。
たくさん言いたいことがあった。
でも、それを今口にするとかなりキツい
言い方になりそうで。
「っ……」
肩を掴んでいる手に力が籠ってしまい、
Aの顔がかすかに歪む。
咄嗟に手を離すも、空気は重いまま。
……やらかした、か?
三橋「……友達だからって、遊ぶ相手おかしいだろ」
「……なんでですか」
三橋「理子とか京子ちゃんとか誘えや良かったろ」
「……たしかに」
三橋「は?」
「たしかにその通りですね。
なんで私、紅野さん誘ったんだろ……」
Aは本気で考えてるみたいで腕組みをする。
が、すぐに思い出したかのように顔をあげた。
「違いますよ、すっごいムシャクシャしてたのでウサクマショップに行きたかったんです」
三橋「ウサクマぁ? 紅野じゃなくてもいいだろ」
「じゃぁ三橋さん案内できるんですか?」
三橋「で、できるわい……たぶん」
「この間東京に行った時、迷子になりましたよね。お兄ちゃんが地図持ってなかったら、辿り着けずに紅野さんにもやり返しできませんでしたよ」
三橋「うるせぇー!! とにかく紅野、開久、今井には二人きりで会うんじゃねぇッ!!」
「んなこと三橋さんに決められる筋合いはないですッ!! そもそも三橋さんが私のこと放ったらかしにするのが悪いんじゃないですか!!」
三橋「はあぁ?! なんで俺様が悪くなるんだよおかしいだろッ!!」
「そういうところですよ三橋さんがモテないの!! デリカシー無さすぎなんですよ!!」
三橋「わりーなバーカ! 俺ぁ今、全盛期なんだよ! 過去一のモテ期じゃ!!」
「ゎ、私だってモテてますよ!!」
三橋「お前のはモテじゃねぇエセ人気だ!! とりあえず告っとこうっていう卒業式あるあるなヤツだ!!」
「この間入学式終わったばっかです!!」
三橋「うるせぇ似たよーなもんだろーが!!」
あーいえばこーいう。
マジで可愛くねぇ……!!
ちょっとは大人しくなって、
「ごめんなさぁい三橋さん……」とか
出来ねーのかよ……!!
三橋「……もー知らね。勝手にしやがれチビバカ!」
「こっちの台詞だってんですよ鳥の巣頭!!」
三橋「んだとォ……?!」
赤坂「……何してるの?」
俺達の言い合いは理子が来るまで止まることはなかった。
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天孤 - 現実は本当に甘くないんですね〜 (2019年8月2日 14時) (レス) id: 7eedb3b556 (このIDを非表示/違反報告)
カナリア(プロフ) - そうだね!見よう!泣くマジ泣く (2018年12月16日 20時) (レス) id: 0cf1c80018 (このIDを非表示/違反報告)
激辛麻婆豆腐 - カ……カナリヤ…………私だって……こんな激辛な現実は見たくない!でもしょうがない……残された時間で私たちが出来ることを今一度考えて楽しく『今日から俺は!!』見よう!………泣いても笑っても最後だから………。 (2018年12月16日 18時) (レス) id: 13769de09e (このIDを非表示/違反報告)
カナリア(プロフ) - やめて!!!現実を突き止めないで!!!!!!! (2018年12月16日 12時) (レス) id: 0cf1c80018 (このIDを非表示/違反報告)
激辛麻婆豆腐 - やだ………明日で今日から俺は!!が終わっちゃう…………… (2018年12月15日 22時) (レス) id: 13769de09e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神室紫雨 | 作成日時:2018年12月1日 12時