ひゃくななじゅう！！ ページ23
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不敵に笑う三橋さんはゆっくりこちらに歩いてきた。
その後ろにはギャラリーも。
改めて見渡してみたら校舎からも私たちを
眺めていたらしくて、
ますます居心地は悪くなる。
三橋「なに、お前。また告られてんの」
「んなわけないじゃないですか」
三橋「じゃーなに? 三人でコイツに迫るほどの用件でもあんの?」
笑ってるけど、声が笑ってない。
先輩方は「み、三橋くん……」と怯えてる様子。
そこでようやく、この人たちは三橋さんの
ことが好きなのだと理解できた。
そう考えると、さっきからの私の言動は
まずかったな……と反省する。
しかし一人の先輩は急に顔をあげると
三橋さんにプリントを突き出した。
先輩1「これ! 見てよ酷くない?!
この子浮気してるのよッ?!」
三橋「は?」
「いやだから」
先輩2「私たち、このままじゃ三橋くんが可哀想って思って……」
先輩3「それに最近、告白されて調子乗ったから……その、注意しようと思って……」
三橋さんはプリントをじっと睨むと、
だんだん眉を寄せて険しい表情になる。
……怒ってる? なんで?
先輩1「ねっ酷いでしょう?!
この子二股してるのに開き直ってるのよ!」
先輩2「こんな性格悪い子なんか振っちゃえ──」
三橋「うるせぇな」
ドスのきいたその声に、
先輩方も私も、思わず肩をすくめる。
三橋さんは先輩にプリントを突き返した。
三橋「お前らは俺のなんなの」
先輩1「えっ……」
三橋「コイツは浮気とか二股とかするほど器用な女じゃねぇ。俺がわかってる」
「……」
先輩2「そ、そんな」
三橋「もしそうだったとしてもキレるのは俺だ。アンタらの仕事じゃない」
「それよりも」、とこちらを向いて私を見下ろす三橋さん。
いつに増しても、怒ってるせいか迫力があって。
三橋「……コイツ、紅野だよな」
「そう、です……ケド」
三橋「なんでこんな奴と出掛けてるんだよ」
先輩方はキョトンとした顔。
ギャラリーさんたちは不安そうに見守ってきてる。
帰れギャラリー。
「なんでって……三橋さんが言ったんじゃないですか」
三橋「は?」
「三橋さんが、友達と遊べって……」
.
瞬間、三橋さんは目を大きく見開くと
肩を掴み、壁に押し付けてきた。
背中に鈍い痛みが走る。
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天孤 - 現実は本当に甘くないんですね〜 (2019年8月2日 14時) (
レス) id: 7eedb3b556 (このIDを非表示/違反報告)
カナリア(プロフ) - そうだね！見よう！泣くマジ泣く (2018年12月16日 20時) (レス) id: 0cf1c80018 (このIDを非表示/違反報告)
激辛麻婆豆腐 - カ……カナリヤ…………私だって……こんな激辛な現実は見たくない!でもしょうがない……残された時間で私たちが出来ることを今一度考えて楽しく『今日から俺は!!』見よう!………泣いても笑っても最後だから………。 (2018年12月16日 18時) (レス) id: 13769de09e (このIDを非表示/違反報告)
カナリア(プロフ) - やめて！！！現実を突き止めないで！！！！！！！ (2018年12月16日 12時) (レス) id: 0cf1c80018 (このIDを非表示/違反報告)
激辛麻婆豆腐 - やだ………明日で今日から俺は!!が終わっちゃう…………… (2018年12月15日 22時) (レス) id: 13769de09e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2018年12月1日 12時
