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七時前でも夏の夜空はまだやって来なさそう。
今日のある程度の仕事を終えた私は
みんなと待ち合わせしていた広場に向かった。
「先生やっときた!」
「来るの遅いー!!」
「ごめんごめん」
広場には既にブルーシートがひかれていて、
準備万端の様子。
確か花火大会が始まるのは七時半からだっけ。
「花火大会か……久し振りだなぁ」
「先生はあまり行かないの?」
「うーん私の地元ではあまりやってなかったからね。
あったとしても二駅移動しなくちゃいけなくて」
「そっかあ」
特に小さい頃なんかはおじいちゃんと
絵を描いたりしてるほうが楽しかったから、
ほぼ行かなかった。
高校の時に付き合っていた彼氏と行ったのが
確か初めてだった気がする。
でもそれからは行ってないな。
こっちのほうに引っ越してきたのも今年だし。
「あ、そうだ。美和ちゃん呼んでこよっかな」
「美和ちゃん?」
「めっちゃ可愛いナースさんだよ〜!
忙しいかな……ちょっと行ってくるね!!」
子供たちに手を振り、ナースセンターのほうへ向かう。
しかし、生憎美和ちゃんは不在だった。
「あれ、Aさん。
どうしたんですか?」
「世良先生! こんばんは。
今お時間ありますか?」
「ええ……まあ……」
急によそよそしくし始める。
なんだろ。なんかあったのかな。
「もしかして……花火大会のお誘い、とか?」
「よく分かりましたね!
実は子供たちと見るんですけど、
世良先生も一緒にみませんか?」
「あっ、そういうやつ……」
ガクッと世良先生がずっこけた。
そういうやつとはどういうやつだろう。
「ダメですか?」
「いえ、行きますすぐ行きます」
「えへへ、やった……♪
あ、美和ちゃんはどこに行ったか
知ってます?」
「知らないですね……」
「むー……まぁ仕方ないかな。
世良先生で我慢しよっと」
「え、Aさん?
どういうことですかそれ!!」
ノリのいい反応の世良先生に
笑うのが我慢できない。
私は世良先生と世間話をしながら
広場に向かった。
もう空は夜を迎えようとしている。
「………………え?」
広場の、ビニールシートが敷かれた所に
グレーの長袖を着た男の人が立っていて。
子供たちに押され引っ張られ、
見るだけでめんどくさそうにしているのがわかる。
それは、私がずっと探していた、
ただひとつの背中だった。
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みーこ(プロフ) - 可愛い、この二人萌える〜 (2018年10月2日 22時) (
レス) id: 84fdbed2f6 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - くまちゃんさん» ありがとうございます！そう言ってもらえてとてもホッとしております(*^^*) (2018年9月25日 7時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
くまちゃん(プロフ) - ドキドキが止まりませんー！ (2018年9月24日 9時) (レス) id: de2b78e93f (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - ひまりさん» ひまりさん！コメントありがとうございます！！なかなか難しそうなんですね……！周りのかたはセンスがよくてちょっと背景変えるのが怖くなってきました(笑)なれてきたら変えてみようと思います！教えてくださり、ありがとうございました！ (2018年8月16日 18時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
紫雨(プロフ) - ミウさん» はじめまして(’-’*)♪コメントありがとうございます！そうなんですよね、悩みに悩んで結局白にしちゃいます笑笑 しっくりくんですよねぇー笑笑 (2018年8月16日 17時) (レス) id: b7016d0be3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：神室紫雨
| 作成日時：2018年8月4日 11時
